遼、笑顔なき帰国会見 「すごく悔しい」
タイで開催されたアジアと欧州の対抗戦「ザ・ロイヤルトロフィ」(1月8~10日)に出場した石川遼が、15日(金)の早朝に帰国。3日間の戦いで1勝2敗と負け越し、アジア選抜も僅差で敗れるなど、悔しさが募る中での会見となった。
競技終了後もタイに残り、4日間の合宿を行うなど真っ黒に日焼けした顔に笑顔は無かった。「今回は、精神面の差を一番感じた。ヨーロッパ選手は平常心で回っているように見えたし、奥に力を秘めた余裕も見えた」。負けた2試合はいずれも序盤からリードを許し、「自分を焦らせる考えが出てしまい、流れを断ち切る努力の仕方も分からなかった」と振り返る。
加えて、マッチプレーの経験の浅さにも言及。「ストロークに比べて慣れていないルールで、気持ちの持ち方が難しい。言い訳になるかもしれないけど、すごく悔しいです」。1年前に出場した今大会、昨年10月の「プレジデンツカップ」と経験を重ねているとはいえ、まだマッチプレーの戦い方を掌握するまでに至っていない。
だが、悔しさを晴らすには格好の舞台が用意されている。2月開催の「WGCアクセンチュアマッチプレー選手権」への出場が確実視されており、課題を絞れたことは大きな収穫だ。「もっとマッチプレーの知識をつけたい。つけばつくほど、自分に有利な状況を作りやすくなると思う。あとは、気持ちを強くするには練習しかない」。アクセンチュアに向け、「自分が頑張って落ち着いてできれば、一回戦を勝つ可能性は無くはないと思う」と、課題の克服に全力を注ぐ構えだ。
明日16日からは、毎年恒例となったスキー合宿を実施予定。来月4日(木)には、米国カリフォルニア州で開催される「ノーザントラストオープン」で2010年の米ツアー初戦を迎え、その後「AT&Tぺブルビーチナショナルプロアマ」、「WGCアクセンチュアマッチプレー選手権」と、3週連続での米ツアー出場が見込まれている。