遼、東証大納会で打鐘「スポーツで日本を元気にしたい」

30日の午後3時、09年最後の取引を終えた東京株式市場の日経平均株価終値は、前日比91円62銭安の1万546円44銭。3年ぶりに前年末の終値を上回ったとはいえ、日本経済の先行きはまだ不透明だ。

そんな停滞気味の日本経済に活力を与えるべく、今年史上最年少賞金王に輝いた石川遼が1年の取引を締め括る大納会にゲストとして招かれ、打鐘。スピーチでは、「スポーツで日本を元気にしたい」と力強く宣言し、最後は3本締めを行った。

「今年したスピーチの中では、一番緊張しましたね」と、普段とは勝手の違う舞台に戸惑いも見せた石川。それでも、大納会前には証券取引所内を見学し、「分からない数字ばっかりで、その場で説明してもらったけど、それ以前の問題。これを機に経済も勉強したいと思った」と、新たな分野への興味も示した。

石川の活躍自体が大きな経済効果を生み出していることは、本人も承知している。「大好きなものに取り組んだ結果、違う世界に影響をもたらすことは光栄だし、責任を感じる」と石川は言う。「日本経済が来年は絶対良くなる様に、強い思いで願って打鐘しました」と、これまで数々の奇跡的なショットを成功させてきた石川は、その時と同じような真剣な眼差しで振り返った。