国内男子ツアー

遼、感謝の気持ちで2009年を締め括る

2009/12/29 15:01
年明けに発売される切手ブックを手に笑顔の石川遼

28日、千葉県にあるブリストルヒルGCでラウンド納めを行った石川遼。「2009年ツアー戦無事終了コンペ」と題されたこのイベントは、石川の事務所が主催し、関係者やマスコミを集めて行われたプライベートなもの。石川も、組を移動しながら18ホールをラウンドし、今年最後を「67」の好スコアで締め括った。

「これからも毎年ずっと、この会を続けて行きたい」と、ラウンド後のパーティで力強く語った石川。その言葉の裏には、「自分の技量以上の結果が出た」と、史上最年少賞金王に輝いた2009年が、多くのファンや関係者のサポートに後押しされたからこそという感謝の想いがある。

その想いは、来年3月に卒業を迎える高校に対しても向けられている。この日、2010年のスケジュールについて話した石川は、2月は「ノーザントラストオープン」から米国で3試合、一時帰国し、「マスターズ」前に再渡米を予定しているが、3月8日の杉並学院の卒業式には「出たいと思う」と、試合よりも優先する考えを明らかにした。

同週には、WGCの「CA選手権」が開催されるが、「水曜日にはアメリカに戻れるようだけど、必ずしもそれが良いとは思わない」と、この試合を見送ることも示唆。「お互いに考え合いながら過ごしてきた3年間で、本当に学校には感謝したい。久しぶりに学校に行っても、先生や友達が暖かく迎えてくれる。当たり前のことをやってくれるのが、嬉しかった」と、一度きりの卒業式に感謝の気持ちを持って臨むつもりだ。

年明けには、史上最年少賞金王を記念した切手ブックも発売される。「バージョンアップした感じ。自分が持っていたらおかしいけど、誰かが持っていてくれたら嬉しいですね」と、喜びを新たにしていた。(1月8日から、全国の郵便局等で受付開始)