賞金王のチャンスは5人だけに ランク2位の金谷拓実「優勝するだけ」
◇国内男子◇カシオワールドオープン 事前(22日)◇Kochi黒潮CC(高知)◇7335yd(パー72)
今シーズンは残り2試合となり、賞金王への可能性を残すのは5人に絞られた。ランキング1位を走るのは、1億6288万6179円の中島啓太。優勝賞金各4000万円の残り2試合で、2位金谷拓実、3位蝉川泰果、4位今平周吾、5位ソン・ヨンハンまでが賞金王争いの土俵に残った。
中島と金谷との差は約4033万円となっており、後続4人が今週でトップに立つのは不可能。中島が今週優勝すれば、次週「日本シリーズJTカップ」(東京よみうりCC)を待たずに賞金王が決定する。
金谷が次週への可能性を残すための絶対条件は、今週中島より上位で終えること。「いい準備をして、優勝するだけなので頑張ります」と表情を引き締めた。
3位の蝉川は今週単独3位、4位の今平と5位ソンは優勝以外で逆転の望みが消える。
中島は「今週いろいろな条件があると思うけど、一番は優勝して決めること。そのつもりで頑張りたい」と意気込んだ。4000万円以上の差があっても、今季何度も優勝争いを演じた金谷の存在は油断できない。金谷は2021年の本大会で、最終日最終組で回って4位に入った実績もある。「最後まで怖い選手。もしかしたら2連勝するかもしれない」と警戒した。
「先週もいいプレーができていますし、自信を持って今週できる」と力強い言葉を残し、賞金王を狙っていく。(高知県芸西村/谷口愛純)
<賞金王争いに可能性を残した5人>()内は中島との差/今週の絶対条件
1位:中島啓太 1億6288万6179円 ※優勝すれば無条件で賞金王決定
2位:金谷拓実 1億2254万8999円(4033万7180円差/中島より上位)
3位:蝉川泰果 1億1097万9749円(5190万6430円差/単独3位以上)
4位:今平周吾 9840万5906円(6448万273円差/優勝)
5位:ソン・ヨンハン 8753万3906円(7535万2273円差/優勝)