蝉川泰果が“バチバチ”の予選ラウンド 「大学3年まで勝てなかった相手」
◇国内男子◇ゴルフパートナーPRO-AM トーナメント 事前(17日)◇取手国際GC(茨城)◇東コース6804yd、西コース6544yd(パー70)
前戦「中日クラウンズ」から2週間のオープンウィーク挟み、男子ツアーが再開。各地を転戦するプロゴルファーにとっては貴重な休養のタイミングだが、「オフらしいオフは過ごせなかった」と蝉川泰果は仕事に注力した。契約スポンサーとのラウンドや、インタビュー取材を受けることもプロの務め。休日返上で仕事を精力的にこなした。
息つく間もなく迎えた今週。開幕前日のこの日はプロアマ戦に出場して東コースをラウンド。自身やコースのコンディション、グリーン上でのボールスピードをじっくりと確かめながら18ホールをプレーした。
ツアーで唯一のプロアマ形式の本大会だが、その表情に不安の色はない。なぜなら、試合でアマチュアとプレーするのは今年1月のPGAツアー「ザ・アメリカンエキスプレス」で経験済みだから。「その経験は生きるんじゃないかな。PGAでは一緒に回った方が英語だけだったのでそんなに喋れなかった。今週はいつもと違う雰囲気だと思うので、すごく楽しみ」と心を躍らせた。
さらに、今週は同組に“バチバチ”のライバルもいる。「会話しながら回りたい。ワクワクしている」。西コースと東コースを1ラウンドずつプレーする予選ラウンドでは、東北福祉大の同級生、ABEMAツアー2連勝中と絶好調の鈴木晃祐との、ツアーで初めての直接対決が実現した。
「ツアーで(一緒に)回れるのがこんなに早いのはビックリ」と驚きながらも、「いま一番勢いに乗っていると思う。僕が大学3年になるまで勝てなかった相手なので、(鈴木)晃祐よりいいスコアで回りたい、というライバル心は抱いている」と目をギラつかせた。
好敵手との激闘の先には、「関西オープン」に続く今季2勝目も見据えている。「いかに週末を良い位置で迎えられるか。(予選)2日間は違うコースでプレーすることを頭に入れながら、大事にやっていきたい」と闘志を燃やした。(茨城県つくばみらい市/内山孝志朗)