国内男子ツアー

“泣きながら帰った”26年ぶりQT 藤田寛之「考えることの多い53歳」

2022/12/07 18:27
藤田寛之はショットが乱れて後退(提供JGTO)

◇国内男子◇ファイナルQT 2日目(7日)◇トム・ワトソンGC(宮崎)◇6984yd(パー72)

「糸がこんがらがって、ここに来ている人もいる。こんがらがっているのが、ほどければいいですが、余計硬くなるようなコース。いろいろ考えることの多い53歳」

藤田寛之は1バーディ、4ボギーの「75」とスコアを落とし、16位から通算2オーバー46位に後退した。

「後半のショットがあんまり良くなかった。我慢はしたが、しきれなかった。球が真っすぐいかない。風とかコースよりも自分自身の問題」。海に面した戦略性の高い林間コース。ショットも左右に散っただけに好スコアにつながらなかった。

1996年以来、26年ぶりのファイナルQT。「最終日の後半に『40』打ったことを覚えている。後半3パット4回。衝撃だった。泣きながら帰った」。当時の会場は宮崎・UMKCCだったが、記憶は鮮明だ。

今季はレギュラーツアー17試合に参戦し、賞金ランクは109位に終わったが、シニアツアー2勝と結果も残してきた。

「重たい思いじゃないが、若い子がいる今のトップのレギュラーツアーに出たい。そういう気持ちがある」と上位進出に気合を入れた。(宮崎市/玉木充)