「やるべきことをやり続けた」 石川遼の一問一答
◇国内男子◇三井住友VISA太平洋マスターズ 最終日(13日)◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡)◇7262yd(パー70)
石川遼が2019年12月「日本シリーズJTカップ」以来となる2シーズンぶり、ツアー通算18勝目を飾った。首位と3打差の2位でスタートし、ともに「69」で回った星野陸也と8アンダーのトップで並んでホールアウト。プレーオフ2ホール目で競り勝ち、喜びを語った。
―約3年ぶりの優勝
「正直、今でも信じられない。まだ優勝した実感がない。最後まで(ウィニングパットが)入ったのを確信できなかった。とにかく自分が取り組んでいること、やるべきことをやり続けた」
―首位の蝉川泰果と3打差でスタートし、星野とプレーオフ
「今、一番乗りに乗っている蝉川選手と、勢いも実力もある星野選手と一緒だった。2人とも(今季)優勝している。素晴らしいロングゲームを持っていて、僕よりも飛んで曲がらない。その中で自分のベストを尽くした。最終組から優勝者が出るとは(想定で)限定していなかった。星野選手とはずっと練習したり、一緒に回ったりしていた(仲)。お互いにお互いのミスの仕方も知っている。やりにくさはあった。一番、優勝争いをしたかった選手。良いショットを打ってほしいしと思う反面、負けたくない思いもあった。複雑な心境」
―プレーオフ1ホール目で2mのチャンスを外した
「今週で一番緊張した瞬間だったと思う。少し左にフェースが向いた。イメージは出ていたし、冷静に打ったが…。めちゃめちゃチャンスだったので、やっぱりかなり、ズシンと来ました。メンタルに」
―プレーオフ2ホール目は第1打を右に曲げてからバーディ
「(2打目、3打目と)打てるところにあったのは本当にラッキー。チャンスをもらえた。3打目は(ピンと)同じ段にまずは乗せることを考えた。方向は良かったが、(ピンがない)下の段では万事休す。上の段に残ってくれた。(バーディパットは)佐藤(賢和)キャディとラインを読んで、自信を持って打ちました」
―この大会では10年ぶりの優勝
「10年前とはツアーの顔ぶれも変わって、年下の選手も増えた。(全体の)レベルも正直、上がっていると思う。その中でも誰にも負けたくない思いがあった。リーダーボードにたくさん良い選手がいて、今までの優勝とは一味違った感情がある。これからも、もっともっとうまくなりたいという思い」
―シーズンは残り3試合
「難しくなった御殿場で勝てたのは収穫。ここから大好きな試合が続く。自分のゲーム自体はもっとできると思う。また頭を整理して残り3試合を頑張りたい」
(静岡県御殿場市)