1W破損のアクシデント乗り越えた飛ばし屋 亀代順哉が「67」で5位浮上

◇国内男子◇長嶋茂雄招待セガサミーカップ 3日目(20日)◇ザ・ノースカントリーゴルフクラブ（北海道）◇7178yd（パー72）

今季平均飛距離296.13yd（全体13位）の飛ばし屋、亀代順哉にアクシデントが起きたのは、前日の第2ラウンドスタート前のことだった。練習場でショットを打ち終え、キャディに1Wを渡すと「割れていた」という。打っている最中は違和感がなく、「キャディが気付いてくれた。ソール部分の下の方が割れていて。いやあ、トラックマン(弾道測定器)で測っている限りは悪くなかったんですけど…」。その日は1Wを抜いた13本でプレーした。

「練習ラウンドで(ティショットを)ドライバーでしか打っていないところもある。20、30yd違ったらどうなるんだろう」と不安にさいなまれた。それでも9番(パー5／567yd)で5Wを2回使って2オンさせてバーディを奪った場面も。「ドライバー要らないんじゃないとか言われた」ものの、契約するピンの担当者に依頼して急きょ1Wを持ってきてもらって、3日目に間に合わせた。

第3ラウンドは出だしから1Wを握った。「ハザードがない限り、ほとんどティショットは1W。ドライバーがあってよかった」。17番では残り約35ydからの2打目を60度のウェッジで打ってチップイン。大会期間中の達成者全員に贈られるイーグル賞(100万円の均等割り)も獲得した。

1イーグル4バーディ、1ボギーの「67」で回り、通算8アンダー5位で最終日を迎える。トップとは6打差だが、ツアー初勝利に向けて「最終日も自分が決めたマネジメントをやるだけ。いいスコアにつながればチャンスあるんじゃないかな」と意気込みを口にした。(北海道千歳市／石井操)