2022年 ASO飯塚チャレンジド

返信メッセージは少し弱気に?19歳の長野泰雅は3位で最終日へ

2022/06/12 07:29
19歳の長野泰雅は逆転の希望を持って3日目を終えた

◇国内男子◇ASO飯塚チャレンジドゴルフトーナメント 3日目(11日)◇麻生飯塚GC (福岡)◇6809yd(パー72)

首位に1打差の2位で終えた2日目の夜、携帯電話には同級生たちから30件近くのメッセージが届いた。19歳の長野泰雅はその全てに「優勝する!」と返信したという。「8アンダー(64)を出した後だったから…」。今となっては、なんだか早とちりだった気がしてならない。雨風の吹いたムービングデーは「耐えるゴルフ」に終始した。

生涯2試合目のレギュラーツアーにして最終組でのプレー。「緊張はなく、気持ち的にはいつも通りできました。いつも1番ホールだけ(緊張)するんです」と頼もしく、1番(パー5)からバーディを奪った。右ドッグレッグの2番は目の前の林を恐れず、1Wでグリーン左奥のバンカーまで運んで2連続バーディにした。

残りホールで決めたバーディは1つだけだったが、「69」で通算15アンダーに伸ばした。入念な練習ラウンドで組み立てたアグレッシブなゲームプランは変えていない。パー3を除く14ホールのうち、1Wを使わなかったのはこの日も2ホールだけ。今週、新たにシャフト(藤倉コンポジット スピーダー NX)を入れ替え、“チーピン”が出なくなったのも大きい。「きょうはアイアンショットが悪くてチャンスも少なかった」と蓄積したフラストレーションは、キャディの父・清一さんの「あした(最終日)がある」というアドバイスが解消してくれた。

九州シニア優勝経験もある父・清一さんがキャディを務める

トップとの差は4打に広がった。きょうの“応援メッセージ”には「トップ10で…」と返すつもりだとか。「きょうはうまくいかなかった。『優勝する』と言っちゃったら、また悪くなりそうなので」。そう目標を下方修正しても、まだ3位にいる。QTランク172位からの大逆転のチャンスは失われていない。(福岡県桂川町/桂川洋一)

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