2022年 BMW 日本ツアー選手権森ビル杯

中島啓太は「松山用」シャフトを拝借 最強アマが挑むツアープロNo.1決定戦

2022/06/01 19:04
ドライバーは「ステルス プラス」に変更。シャフトも挿し替えて今大会に臨む

◇国内メジャー◇ BMW 日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ 事前(1日)◇宍戸ヒルズカントリークラブ(茨城県)◇7387yd(パー71)

ツアープロの頂点を決める大会に、アマチュアランキング1位の中島啓太(日体大4年)が参戦する。昨年から始まったアマチュア枠の出場資格は日本人国籍を有する選手で、アマチュアランキング50位以内。「アマチュアが出られるような試合ではなく、プロしか出られないようなイベント。まずは大きな感謝を持ってプレーしたい」と意気込んだ。

今大会からはウッド系のクラブを一新した。1Wのヘッドはテーラーメイドの「ステルス プラス」にし、シャフトはツアーADのDI(フレックスは6X)に変更。3W(同8X)、5W(同9TX)のシャフトも同モデルに挿し替えた。

中島の5W

これまで取り組んできたスイングに、トレーニングを重ねてフィジカルが強くなったことが変えた理由のひとつ。「これまで軽くて硬いシャフトが好きだったけど、重くて硬いのも振れるようになってきた。(5Wの9TXは)重くて硬いのはもちろんなんですけど、打ちやすい。球筋も自分の目線に合うような感じだったのですぐに替えられました」

自分に合うシャフトを探す際に「9TX」は手元になく、テーラーメイド社を訪れたところ、「『松山さん用』というシールが貼ってあった」シャフトを発見したという。松山仕様として置いてあった1本を「僕がお借りした感じ。いま、使わせてもらっています」と説明。「松山さんは…知らないと思う」と笑って明かした。

最強アマ、登場

昨年9月の「パナソニックオープン」ではプロ顔負けのプレーを披露してアマチュア優勝を遂げた。今年4月には「マスターズ」に出場し、今後は6月16日開幕の「全米オープン」、7月「全英オープン」が控えている。2週後の海外メジャーに向けても「自分のベストを出して優勝争いに行ければ最高で、それが全米オープン、全英につながればベストかなと思います」。ツアー史上初のアマチュアで2勝という新たな歴史を刻むチャンスでもある。(茨城県笠間市/石井操)

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