熱いメッセージで燃える2人/チームPRGR
日本男子ツアーは10月第2週の「キヤノンオープン」(神奈川県横浜市・戸塚カントリー倶楽部)から関東圏内で3試合開かれる。
昨年の「キヤノンオープン最終日」、68の好スコアをマークしているチームPRGRの谷原秀人は、火曜日の練習ラウンドを終えた後、アイアンのロフト角を微調整。ロフト角を立てることで「フルスイングしなくても従来の番手同等の飛距離が出せるようになりました。スイングの負担が少なくて済む」と水曜日のプロアマ大会後に好感触を得た様子だった。
また、チームPRGRの矢野東は、腕の振りと体のターンとの同調性を高めるため、ハーフスイングを重視して練習。水曜日は台風18号の日本列島接近の影響を受け、雨風がきつい中でのラウンドとなったが、終始ハーフショットに徹して、翌日からの予選ラウンドに備えていた。「今までは(成績結果)にこだわり過ぎていました。今週からは原点に立ち戻り、一打一打に集中してプレーして行きます」と矢野は、気持ちを引き締めていた。
そんな二人を応援メッセージでバックアップする「矢野プロ・谷原プロ応援キャンペーン」をプロギアでは先月末まで行なっていた。
「フジサンケイの練習風景からずっと見ていました。とにかく真剣そのもの。矢野プロの真剣さはカッコいいと思いました。近頃テレビのゴルフ中継では上位争いをしないとあまり放映されません。真剣な矢野プロをお茶の間の皆さまに届けてください!」
「最終日は朝一番からずっと練習を見ていました。その中でひときわカッコいいスイングをしていたのが谷原プロでした。それまでは谷原プロのファンはなかったのですが、あのスイングにひかれ、その日は谷原プロのラウンドについて回りました。ものすごい衝撃でした。谷原プロのスイングを脳裏に焼き付けラウンドしたところベストスコアが一挙に縮まり、念願の80台が出ました!」
様々な応援メッセージが寄せられ、すべてに目を通した両プロは、やる気と元気を注入されたようだ。
「まだまだ納得、喜んで頂ける結果を出せていませんが、僕には応援してくれる多くのファンがいることを改めて知りました。期待に応えるためにもテレビに映し出されるためにも一打一打に集中したプレーを続けていきます」とは矢野。
「トーナメント中は、なかなかファンの方と接する時間を設けられませんが、こんな熱いメッセージを受けて本当に嬉しいです。さらに精進して賞金王争いに加われるよう頑張ります」と谷原。
応援メッセージを送ってくれたファンの中から、両プロがそれぞれ1名を選び、自身のポストカードにお礼のメッセージとサインを記していた(当選者には直接発送とのこと)。
「キヤノンオープン」は、台風18号の影響によって第1日目は開催中止となり、競技は54ホールに短縮された。台風一過で迎える「短期決戦」。ファンの熱い声援を背に、今季初のチームPRGRの1位、2位フィニッシュなるか、注目だ。