強風を攻略しイーグル 比嘉一貴が「やや優勢」の首位浮上

◇国内男子◇関西オープンゴルフ選手権競技 3日目（16日）◇よみうりカントリークラブ（兵庫県）◇7180yd（パー71）

「ぐるぐる巻いたり、ホールによって向きが変わると初見で判断できない状況もあった」。強い風は生まれ育った沖縄で慣れているツアー2勝の比嘉一貴が単独首位に浮上した。

前半は2番から3連続ボギーとつまずいたが、「今週はバックナインでスコアが出せていたので、前半はイーブンに戻せればいい」と淡々とプレーを続け、プラン通りにイーブンパーまで戻して折り返した。

後半は11番、14番でバーディを奪うと、16番（パー5）ではピンまで84ydの3打目を、「アゲンストでもフォローでもいいように、低い球でスピンをかけて打った」と59度で直接カップイン。イーグルを奪って抜け出した。

1イーグル6バーディ、5ボギーの「68」をマークして通算13アンダー。2位には2打差をつけたが、このコースで油断はできない。「やや優勢というくらい。2位は星野陸也で爆発力もあるし、小技もうまい。逆に気が引き締まる」と優勝争いに意気込んだ。

今季の目標は、シーズン複数回優勝と賞金王。まずは序盤で1勝を挙げ、達成への足がかりとしたい。（兵庫県西宮市／谷口愛純）