悩んだコロナ禍 選手会長・時松隆光「正解が見つからなかったシーズン」
男子ツアー3勝の時松隆光が中心となって男子プロ4人、女子プロ4人のゴルフイベント「ONAIR+GOLF マッチ2021コロナチャリティ若手プロ男女対抗戦」(主催・株式会社オンエア)が21日、千葉・ゴルフ倶楽部成田ハイツリーで行われた。賞金総額は100万円(10%はチャリティに寄付)。
28歳の時松をはじめ、今季ツアー初優勝を飾った26歳の池村寛世、ともに22歳でルーキーイヤーに初シードを獲得した石坂友宏と清水大成。女子プロは篠原まりあ、廣田真優、鶴岡果恋、澁澤莉絵留が参加した。
時松がまとめ役となったのは、この日ばかりではない。コロナ禍で2年に統合された長丁場のシーズンにあって、ジャパンゴルフツアー選手会の会長として舵を取ってきた。
「いい経験をさせてもらった。もっとやれることはあったと思うが、その中で温かく見守ってもらって感謝でいっぱい。コロナであまり移動できないというのもあって、関東に住んでいる池田(勇太)プロ、市原(弘大)プロにフォローしてもらった。皆さんに協力してもらったのは忘れていけない」と殊勝に話した。
最も難しかったのは「選手が平等になるように判断しなくてはいけないこと。しっかり会議を重ねて、優利不利のない決断となるよう再三話し合った」と明かす。さらに、シーズン終盤には石川遼が新型コロナウイルス感染拡大防止のための自主隔離期間中のルール違反により副会長を辞任。「石川さんの件に関しては、多くのゴルフファンにご心配とご迷惑をおかけしてしまったので申し訳ないとしか言えない」と言葉少なだった。
一方、自身は6月「ダンロップ・スリクソン福島オープン」で木下稜介にプレーオフで敗れて、2018年以来のツアー4勝目はならず。賞金ランキングは25位で終えた。「ゴルフに関しては情けないシーズン」と悔しさをにじませ、シーズンを総括する言葉として「悩み」と即答した。
「(選手会長とプレーヤーの)どっちも正解がなかなか見つからないシーズンだったのでちょうどいい言葉なのかな」といい、「来年また新たな選手会長が選ばれて、落ち着く部分もあると思うので、ショットなど全体的に底上げして、まずは優勝。そこからプランを立てる」と目標を掲げた。
なお、9ホールの男女対抗戦の模様は来年1月にYouTubeの「時松隆光の源ちゃんねる」、「ONAIR Golf チャンネル」で配信が予定されている。(編集部・清野邦彦)