2021年 ISPS HANDA ガツーンと飛ばせ

「必死」で地震に気づかず ルーキー大西魁斗が3位発進

2021/10/29 06:35
アマチュア時代は米国で腕を磨いてきた大西魁斗

◇国内男子◇ISPS HANDA ガツーンと飛ばせ 初日(28日)◇美浦ゴルフ倶楽部 (茨城)◇6988yd(パー71)

今年プロデビューした大西魁斗が6バーディ、1ボギーの「66」で回り、トップに2打追う5アンダー3位で滑り出した。

バンカーが点在してティショットの落としどころが狭い1番(パー4)でフェアウェイをキープし、184ydから6番アイアンでの2打目を1mに寄せての“おはようバーディ”。「いいスタートで自信がついた」と出だしからスイッチが入った。

得意なクラブを「アイアン」とするが、「ドライバーも調子良くて、久しぶりに1Wとアイアンの両方が良かったなという印象」とショットが光った。その反面で4、5mほどのミドルパットが入り切らずの一日に「まあゴルフなんで…。短いのは外してない。きょうはきょうで満足しています」と笑顔を見せた。

自分に言い聞かせていることがある。「打つときに、曲がってもいいから自分がしなきゃいけないことを絶対に忘れずにやりきること」。たとえショットが曲がっても、その心構えができていたら悔いは残らない。そうやって、次の一打へと気持ちを切り替えるのが23歳のメンタル術という。

これまで出場したレギュラーツアー3試合は、全て予選を通過してきた。ただ、次戦に出られるトップ10入りには手が届いておらず、限定的な参戦にとどまる。「きょうはマネジメントも良くて狙ったところに打てていたので、あまり変えずにあしたも引き続きやりたいな」

1組目でプレーし、午前9時55分ごろ茨城県南部で最大震度4を観測した地震に気づかないほど「バーディが獲りたくて必死だった」と言う大西。がむしゃらに食らいついたスタートダッシュを生かしたい。(茨城県美浦村/石井操)

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