19歳・久常涼が自己最高9位 次週ZOZO切符にロックオン
◇国内男子◇バンテリン東海クラシック 最終日(3日)◇三好CC西コース (愛知)◇7300yd(パー71)
19歳の久常涼が3バーディ、3ボギーの「71」で回って通算8アンダー9位となり、初のトップ10入りを果たした。前週までに下部AbemaTVツアーで3勝を挙げ、レギュラーツアー“昇格”初戦で結果を出した。
4打差8位と石川遼に次ぐ年少優勝記録も狙える位置から2バーディを先行させた。悔やんだのは折り返しの9番。1m弱のパーパットを決められず、後半11番でもショートパットを外した。
「(9番は)入ったと思ったやつが外れた。11番もそんな感じで、クルッと(カップのフチを)1回転して帰ってきた。ライン取りがちょっと違ったのかな…」。13番(パー3)でもボギーとなり、「ショットうんぬんというより、心の持ちよう。切り替えができなかったのは自分のせい。経験のなさ、対応力のなさを感じました」と受け止めた。
次週「ブリヂストンオープン」(千葉・袖ヶ浦CC袖ヶ浦コース)は優勝者と、有資格者を除く2位以下の上位2人(同順位の場合は21年度の賞金ランキング順)に10月21日開幕の日米共催「ZOZOチャンピオンシップ」(千葉・アコーディア・ゴルフ習志野CC)出場権が与えられる。
「(将来的に)PGAツアーで戦いたい。日本でその大会に出られるチャンスがまだ1%でもある。(戦うことで)肌で差を感じたいというか、なにが必要かもわかると思う。チャンスをものにできれば」と鼻息は荒い。
ちなみにこの日着用した水色のポロシャツと紺のパンツは、下部ツアーで3勝を挙げたときとまったく同じコーディネートだった。「ゲン担ぎですね。(上位で)耐えたという意味では、やっぱりこの服は自分の中でお守りみたいなもの。今シーズンは勝負服として続けていきたい」
初々しさ全開のルーキーは「(残りのレギュラーツアーに出場できる)今シーズンはいい勉強になると思いますけど、勉強だけで済ませず、結果を残していきたい」と貪欲に言った。(愛知県みよし市/亀山泰宏)