アマ杉原“タイガ” 赤黒コーデでツアー自己新「65」
◇国内男子◇アジアパシフィックダイヤモンドカップゴルフ 2日目(14日)◇相模原ゴルフクラブ 東コース(神奈川県)◇7298yd(パー72)
名前の由来はもちろんタイガー・ウッズ。その代名詞ともいえる赤いシャツに黒いパンツのコーディネートで決めた、アマチュアの杉原大河(すぎはら・たいが、東北福祉大)がボギーなしの7バーディ「65」で通算8アンダー。ホールアウト時点でショーン・ノリス(南アフリカ)と並ぶ首位タイに浮上した。
「ここ2日間、ティショットの調子が悪くて。きのうは3回、きょうは2回しかフェアウェイに行きませんでした…」と肩を落としたが、「そこからのプレー、2打目以降が全体的に良かった」と爆発の要因を挙げた。
スタートの10番から1Wショットをラフに入れたが、距離を稼いで残りは78yd。60度のウェッジでチャンスに絡めてバーディ発進した。345ydと短いパー4の13番でもドライバーが右の林まで達したが、「前が空いていた」とウェッジショットでこの日3個目のバーディ。3打目を寄せた18番(パー5)、チップインを決めた後半7番(パー3)を含め、ショートゲームがさえた。
2019年には下部AbemaTVツアーで史上3人目のアマチュア優勝も達成したトップアマの一角。OB、現役を含めてゴルフ界を席巻する強豪・東北福祉大を選んだ理由が、この日のプレーともリンクしている。「どの大学に行くか迷ったとき、福祉大の練習設備、アプローチ練習場がすごかった。(当時)ショートゲームが苦手だったので、設備が整ったところで練習をさせてもらえるのがプラスになると思いました」
2日目に赤黒ウェアを着たのは「日本オープンの2日目にこの服を着て(スコアが)良かったので」というゲン担ぎが理由。「66」で1打差2位まで浮上した昨年10月に続き、今度はツアー自己ベストを更新した。
「あと2日間あるので、この先どうなるか。こういうチャンスはなかなかない。(アマチュア優勝を)考えないというのは、逆に無理だと思う。考えながら、自分のゴルフをしっかりと心掛けていきたい」と、重圧にひるむことなく立ち向かう。(神奈川県相模原市/亀山泰宏)