第2回大会の実現へ意欲 時松会長「ギャラリーの皆様の前でお見せしたい」
◇国内男子◇ジャパンプレーヤーズチャンピオンシップ by サトウ食品 最終日(9 日)◇西那須野CC(栃木県)◇7036yd(パー72)
片岡尚之の初優勝で幕を閉じた今大会は、ジャパンゴルフツアー選手会が初めて主催という立場で関わった。大きなトラブルもなく4日間を無事に終え、大会会長の時松隆光は「熟練の技の宮本(勝昌)さんと、怖いもの知らずの片岡(尚之)選手が競い合ったのは、大会会長としては良かったなと思います」と、試合展開も含めてほっとした表情で総括した。
実際、今大会では若手の活躍が目を引いた。トップ10に入った12人のうち、48歳の宮本を除けば全員が20代。金谷拓実と清水大成が22歳、大岩龍一と片岡が23歳、植竹勇太が25歳といった具合だ。
コロナ禍で無観客開催が続いているが、ホストプロの中西直人はSNSを通じた積極的な情報発信で、ファンとの新たな形のコミュニーケーションに尽力した。ゴルフネットワークでの全4日間の生中継も、予選ラウンドでは全選手を映すなど、選手会の想いを実現する形となった。
昨年12月25日に選手会主催試合の開催を発表してから、翌2月に協賛企業が撤退する危機を乗り越えて、無事に第1回大会は幕を下ろした。「この大会を機に、改善点を選手会の中で話し合って、準備もしっかりして、ご賛同頂ける企業様にアプローチさせて頂ければと思います」という時松会長。来年以降の継続開催に向けて、再びスポンサー探しから始める予定だ。
素晴らしいコース、白熱した戦い、テレビによる生中継がそろっていたが、「ギャラリーの皆様の前でプレーをお見せしたいというのがある」と、第2回大会への意気込みを語った時松会長。今大会は賞金総額5000万円という規定の最低額からのスタートだったが、プロトーナメントとしては賞金額アップも1つの指標となるだろう。生まれたばかりの新規大会の将来に期待したい。(栃木県那須塩原市/今岡涼太)