2009年 全米プロゴルフ選手権

石川遼、今季メジャー最終戦も「思い切りやるだけ!」

2009/08/06 17:20

今年の海外4大メジャーの最終戦として8月13日に開幕する「全米プロ」に向けて、石川遼が新東京国際空港内で記者会見を行った。石川は4月の「マスターズ」に主催者推薦としてメジャー初挑戦を果たし、7月には日本ツアーで出場資格を掴み「全英オープン」に出場した。しかし、2試合ともに予選落ちに終わり、今回は主催者推薦にて3度目のメジャー挑戦となる。

「マスターズでは自分の練習不足を実感しました。そして全英オープンではタイガー・ウッズとラウンドして、ゴルフの難しさというか、ゴルフは何が起こるか分からないということを学びました」と過去の2試合を振り返る石川。そして全英での経験は、帰国後2戦目での優勝につながったとも話す。

その優勝から4日たったこの日、会見に臨んだ石川は「これ以上ない良い流れで全米プロに入れます。今のゴルフの状態は凄く良いのですが、アメリカに行ってからの体調管理などをしっかりと行いたいと思います」とリラックスしながらも表情を引き締める。

毎年試合会場が異なる全米プロだが、8月の開催ということで暑さ対策の話題が選手の間でも取り上げられる。「僕は暑いのは大好きなのですけど、暑さ対策としては、なるべく外と部屋の温度差をなくすことを考えています。部屋の温度を下げすぎないようにするのと、後はできるだけ外で運動して汗をかいて暑さに慣れることですね」。全英から帰国後すぐに北海道に移動した石川は、まだ今年の暑さには慣れていないようだ。

今回全米プロが開催されるヘーゼルティン・ナショナルGCは、距離が長くラフの芝が密集して難度の高さは全米でも屈指。その難コース攻略に関して石川は「映像などは見ていませんが、難しいコースと聞いています。まずはドライバーショットで少しでも飛距離を稼ぎたいです。ラフも難しいと思っています。ラフは池やバンカーと同じようにハザードだと思っていますので、なるべく入れないようにしたいのと、入ってしまったら、ピンを狙えず横に出すだけになるかもしれないけど、思い切りやりたいと思います」。シーズン2勝目を挙げ勢いに乗る石川が、元気に「行ってきます!」と日本を旅立った。

2009年 全米プロゴルフ選手権