岩田寛が語る松山英樹のマスターズV「日本で史上最高の選手」
2021/05/03 08:05
◇国内男子◇中日クラウンズ 最終日(2日)◇名古屋ゴルフ倶楽部 和合コース(愛知県)◇6557yd(パー70)
東北福祉大OBの先輩として、PGAツアーで一緒に奮闘した戦友として、岩田寛は松山英樹の「マスターズ」制覇に特別な思いを抱いた。テレビで眺めたオーガスタの最終日。「ずっと自分の太ももをたたいていました。バーディを獲ってたたいて、池に入ってもたたいて」。声を出さないまま、歓喜の瞬間を迎えたという。
後続と一時6打あったリードは終盤になって少なくなり、松山は結局1打差で逃げ切った。「疲れました。楽勝だと思って見ていて、でもザンダー(シャウフェレ)が追い上げてきたり…思い出すだけで疲れます」と岩田は言う。2015年から2シーズン、米国でともにプレーしたからこそライバルたちの怖さも、松山の強さも知っている。
「今までで、日本のゴルフ史上で最高の選手じゃないですか。その彼が勝ったことがすごく良かった。(松山が)勝てなかったら、もう誰も通用しないじゃないですか。いろんな道を切り開いている気がします」
1月に40歳になった自身も心身ともに若々しい。「英樹が目澤くん(目澤秀憲コーチ)に習いはじめて、『英樹も習うんだ…』と思って。目澤くんが出ているYouTubeもすごく見ました。参考にしたこと? ありました。言わないですけど」と意欲は尽きない。(愛知県東郷町/桂川洋一)