新型コロナ陽性で棄権 選手の気になる足取り
◇国内男子◇東建ホームメイトカップ ◇東建多度カントリークラブ・名古屋(三重)◇7081yd(パー71)
国内男子ツアーの2021年初戦の2日目(16日)に新型コロナウイルス感染が判明したキム・キョンテ(韓国)。大会前のPCR検査では陰性と判定されていたが、同日朝に38.5度の熱を出したことを受け、棄権して病院で検査をして陽性反応が分かった。出場までの流れとその後は?
関係者によると、キムは3月28日に入国してからツアーを統括する日本ゴルフツアー機構(JGTO)が手配した東京のホテルで2週間、隔離した。隔離明けの12日に再度PCR検査を受け、陰性が証明されたため、新幹線で名古屋入り。会場となる東建多度カントリークラブに入った。
感染するリスクが高いとされる外食も、「仲間内では3人以上にはならない」と独自に約束事を設けて「密」を避けていた。濃厚接触者と認定されたパク・ウンシン(韓国)とは一緒に食事をしたという。ただ、大会期間中は一人で車を運転して会場に入っている。
体調不良を感じた日は、車を降りずにクラブハウスにも立ち寄っていない。桑名市内の病院で診断された後は、そのまま入院することができず、保健所とJGTOのサポートによって受け入れ先を探し、その間は車で待機したという。
なお、大会初日に同伴競技者としてプレーした香妻陣一朗はツイッターで第2ラウンド終了後に受けたPCR検査の結果が「陰性」だったことを報告した。
日本ゴルフツアー機構(JGTO)は17日、最終日の実施の発表に合わせ、「昨日発生した新型コロナウイルス感染症患者については現在治療中となり、濃厚接触者については全員がPCR検査にて陰性かつ体調は良好となっておりますが、会場内への立ち入りについては禁止措置としております。引き続き感染症予防対策を徹底し、万全の状態で大会運営を行ってまいります」とした。
【訂正】
当初配信で、香妻陣一朗選手と時松隆光選手が最終日の組み合わせから外れた、としましたが、2人は予選落ちでした。記事を一部修正しました。