2020年 日本シリーズJTカップ

FWキープ最下位→1位 小斉平優和が大会最年少Vへ首位ターン

2020/12/04 19:03
小斉平優和が11月「三井住友VISA太平洋マスターズ」に続いて首位タイで週末を迎える

◇国内男子◇ゴルフ日本シリーズJTカップ 2日目(4日)◇東京よみうりカントリークラブ(東京)◇7023yd(パー70)

7バーディ、1ボギーでこの日ベストスコアとなる「64」をマークした小斉平優和は、フェアウェイキープ率100%を記録した。初日は同28.57%で29位タイ。それでも6番と17番、2つのパー5で奪った2イーグルを生かして「68」にまとめていたが、「きのうは耐えるゴルフ。きょうは全然違うゴルフで楽しかった」と笑った。

「良くなるまで練習をやって、だんだんきっかけがつかめてきた」と立て直し方にも若さがあふれる22歳。同組の51歳・藤田寛之のプレーに「パターとアプローチがうますぎて感動しました」と目を輝かせながら、後半12番で1m、14番では30㎝に絡める切れ味鋭いセカンドショットも披露した。

コロナ禍で日本ツアーの試合中止が相次いだ時期は米下部コーンフェリーツアーに挑戦。「本当にゴルフだけって感じです。感染も怖かったし、ゴルフとご飯を食べるとき以外は外にも出なかった。家に帰りたいとか、メッチャいっぱいありました」と素直に振り返る。ストレスのかかる転戦にもめげることなく、日米を3往復して18試合に出場した。

技術的な試行錯誤を繰り返せたのも、ピン位置に応じて攻めと守りのマネジメントを切り替えられるようになってきたのも、試合の緊張感の中に身を置き続けてきたからこそ。「来年もアメリカに挑戦したい」と年明け2月から海を渡る覚悟を口にする若者にとって初優勝はもちろん、3年シードの魅力は大きい。

1981年に羽川豊が記録した23歳363日の大会最年少V更新もかかる週末へ、意欲十分で臨む。(東京都稲城市/亀山泰宏)

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