コロナ禍で浮上した男子ツアー「連続V記録」の行方
2020/12/03 11:01
◇国内男子◇ゴルフ日本シリーズJTカップ 事前(2日)◇東京よみうりカントリークラブ(東京)◇7023yd(パー70)
日本ゴルフ界に燦然と輝く“ジャンボ”こと尾崎将司の偉業の中に15年連続優勝というツアー1位のレコードがある。続くのが11年連続だから、すごさも際立つ。こちらを記録した青木功、片山晋呉という2人の永久シード選手に並んでいるのが池田勇太。単独2位浮上の期待もあった2020年をコロナ禍が直撃した。
年内最終戦のこの大会も、まだ今季6試合目。20年と21年を1シーズンに統合するにあたり、記録の扱いを改めて定義する必要性が浮上してきた。
仮に池田が21年に次の1勝を挙げて12シーズン連続優勝となった場合、尾崎に次ぐ単独2位にランクインするのか。「連続優勝」のカテゴリーに混在する「年」と「シーズン」を同列に扱っていくのかという議論にもなりそうだ。
長丁場のシーズンとなることで、2001年の伊澤利光が記録した年間獲得賞金の国内男子ツアー最高額(2億1793万4583円)を塗り替える選手が出てくる可能性だってある。未曽有のシーズンゆえに発生し得るレアケースとあって、日本ゴルフツアー機構(JGTO)も方向性を検討中だという。
いずれも表彰の対象などではないが、新型コロナウイルス感染拡大によって意外な形で記録にスポットが当たることになるかもしれない。(東京都稲城市/亀山泰宏)