ホストプロの使命感に燃える鈴木亨

「～全英への道～ミズノオープンよみうりクラシック」開幕を明日に控え、大会制覇に闘志を燃やしている男がいる。ミズノ所属の鈴木亨、いわゆるホストプロだ。

今大会をミズノ契約のホストプロが制したのは、1991年の中嶋常幸まで遡らなくてはならない。かれこれ18年、大会主催者へ一番の恩返しをしたい気持ちは強い。「ミズノのプロは、意識して良い成績を出さなくてはいけない使命がある」。鈴木はそう断言する。ここまで気合が入っていると、逆に入れ込みすぎも心配されるが、「気負ってだめになるようだったら、ここに居る資格がない」と、その決意は並々ならぬものがある。

昨年は43位タイ、一昨年は棄権、その前は59位タイと大会との相性は良いとは言えない。それでも、今季はここまで出場6試合でトップ10入りが3回、「日本ゴルフツアー選手権」では、2位タイに入るなど好調を維持して大会に臨めている。さらに、予選ラウンドは石川遼、丸山茂樹と同組となり、ペアリングは申し分ない。

今大会の上位4人には、全英オープンの出場権が与えられるが、鈴木は「全英よりもミズノを勝ちたい。それが先」と、改めてこの試合への熱い思いを吐露する。賞金シード最年長日本人の43歳、本気の大会が開幕する。