ウェッジ4本「140yd以内を強みに」石川遼のクラブセッティング/男子ツアー再開
◇国内男子◇フジサンケイクラシック 事前情報◇富士桜カントリー倶楽部(山梨)◇7566yd(パー71)
男子ツアーは新型コロナウイルス感染拡大により中断していたシーズンを「フジサンケイクラシック」で再開する。1月「SMBCシンガポールオープン」以来、2年にまたがるシーズンの国内開催初戦。有力選手のクラブセッティングを紐解いた。
春先に米国で手に入れた小ぶりな1W、「キャロウェイ マーベリック440」をはじめ、石川遼のロングクラブの選択は夏場も落ち着いている。1Wの長いシャフト、コースによって2アイアンに替わる5Wをテストするほかは、シーズン再開戦に向けた大きな変更はなさそうだ。
7月の非公式試合「ゴルフパートナーエキシビション」から3本だったウェッジを、かつての米ツアー参戦時と同じ4本にした。アイアンの並びのモデルだったPWを、48度の「キャロウェイ マックダディ フォージド」にスイッチしたのは、「視覚的にも『ノーメッキのウェッジを持ったら2回で上がるんだ』という自信をつけられるように。48度の飛距離は約140yd。“140yd以下”を自分のストロングポイントにしていかなければいけない」という意識づけが理由だ。
5年ぶりのメジャー出場となった8月の「全米プロ」では、深いラフからの2打目以降をフェアウェイに刻んでからウェッジ勝負というシーンが多かった。フィーリングにこだわり、今夏にようやくマッチした待望の軟鉄鍛造モデル「キャロウェイ JAWS」の60度ウェッジも活躍。「全米プロではパー5で140yd以内に刻んでいいバーディが獲れたり、パー4でも深いラフから100ydに刻んでパーが獲れたりした。140yd以内がひとつ自分の強みになると、コースマネジメントがかなり変わってくる」実感がある。
かつてのロングゲームに練習の重点を置いたスタイルから、長所である短いクラブの精度向上に本格的にシフト。「100yd以内の精度も『全米オープン』に向けて大事かなと思っています」。大会初日に29歳になる9月のメジャーも見据えている。
ドライバー:キャロウェイ マーベリック440(9度)
シャフト:グラファイトデザイン ツアーAD XC-7(45インチ、硬さTX)
フェアウェイウッド:キャロウェイ:XRフェアウェイウッド(3番13.5度)
アイアン:キャロウェイ マーベリックプロ アイアン プロトタイプ(19度)、キャロウェイ APEX MB プロトタイプ(4番―9番)
ウェッジ:キャロウェイ マックダディ フォージド(48度、56度)、キャロウェイ X フォージド(52度)、キャロウェイ JAWS(60度)
パター:オデッセイ プロトタイプ PT 09 ix
ボール:キャロウェイ クロムソフト X