BS新ドライバー投入も 堀川未来夢のクラブセッティング/男子ツアー再開
◇国内男子◇フジサンケイクラシック 事前情報◇富士桜カントリー倶楽部(山梨)◇7566yd(パー71)
男子ツアーは新型コロナウイルス感染拡大により中断していたシーズンを「フジサンケイクラシック」で再開する。1月「SMBCシンガポールオープン」以来、2年にまたがるシーズンの国内開催初戦。有力選手のクラブセッティングを紐解いた。
堀川未来夢は2019年6月「日本ツアー選手権 森ビル杯」で初優勝を飾ってブレークした。以降も予選落ちは3回だけで、トップ10入りが5回、そのうち2回は国内メジャーと安定し、賞金ランキング6位は今平周吾、石川遼に続き日本勢で3番目だった。
シーズン再開を迎えるにあたり、新しい1Wを投入する可能性が高い。今秋発売のブリヂストンの新シリーズ「ツアーB X」のテストを夏場に重ね、実戦に持ち込む。「自分は結構こだわりが強くて、新作が出てもすぐに替えられるタイプではない」と話すだけに今回、即座にスイッチを目論むモデルには大満足だ。
「構えやすい」というのが第一印象。持ち球は大きなドローボールで、「今までは曲がり幅が大きく、右に打ち出して戻ってくる弾道だったが、今回は直進性が高い。インパクト瞬間のフェース面の向きで“8割5分”は(方向性が)決まる感じがします。スクエアで当てると曲がらず真っすぐ飛んでくれる」と言う。8月初旬のテストでは平均ヘッドスピードで1.2m/sアップ(48.9m/s)、飛距離で9.1ydアップ(304.0yd)に成功。打ち出しがターゲットに対して直線的になり、「フジサンケイなんかはイイかなと思う」と林間コースではとくに頼もしい武器になる。
アイアンも同シリーズ「201CB」の調整に余念がない。「いきなり使うか迷っているところ。少し小ぶりになってヘッドの抜けが良いので、感覚を合わせているところ」と期待を込めて試打を重ねている。「自粛中もやれることは結構やってきた。家でトレーニングも、パターマットで基礎練習も。いつでも開幕できるようにと心がけてきました」。富士桜では昨年5度目の挑戦で初めて決勝ラウンドに進出(28位タイ)。自信をもってリスタートのティショットを打つ。
ドライバー:ブリヂストン ツアーB X(9.5度)
シャフト:ツアーAD PT-7 (45インチ、硬さX)
フェアウェイウッド:テーラーメイド M4(3番15度、5番18度)、ブリヂストン ツアーB JGR(7番21度)
ユーティリティ:ブリヂストン J15 HY プロトタイプ(4番24度)
アイアン:ツアーB X-CB(5番―PW)
ウェッジ:ブリヂストン ツアーB XW-F(52度、58度)
パター:テーラーメイド スパイダー ツアーレッドCS
ボール:ブリヂストン ツアーB XS