石川遼が上位フィニッシュに向け、強い決意を表明/コカ・コーラ東海クラシック3日目
「コカ・コーラ東海クラシック」3日目、1つずつのダブルボギーとトリプルボギーを含む「75」とスコアを4つ落とし、18位タイに後退した石川遼。この日は朝から冷たい雨が降り続け、前日の暑さが嘘のような寒さに見舞われた。「ここまで寒くなるとは・・」と話した石川だが、「昔からレインウェアの上を着てプレーしたくない派」と、スイング時にはレインウェアを脱ぎ、打ち終わったら着用の繰り返し。しかし、出入りの激しい内容となった一番の要因は、やはりショットのブレによるラフとの戦いだった。
「(会場の三好CCは)ティショットが鍵になるコース。その鍵をなくしてしまうくらい、ラフに入れてしまいました。ずっと鍵が見つからないままで、17番、18番でようやく見つかりましたが・・・」と、石川流の表現で説明。「原因は分からないですね。ずっとそんな状態で、気合を入れれば真っ直ぐ行くと思っていたのですが」と、本人も当惑気味だった。
14番でティショットをOBとし、トリプルボギーを叩いた直後は、「気持ちがおかしくなってしまいそうな感じでした」と冷静さを欠いていたようだが、「15番ティのリーダーズボードで、他の選手もスコアを落としていることを知りました。まだ巻き返せるし上位も狙えると、気持ちを切り替えることができましたね。ボードを見るまでは、ずっと下の方に落ちているんじゃないかと、不安に思っていました」と、上手く気持ちを切り替えられたようだ。
その気分転換が奏功してか、15番から3連続パーで凌ぎ、最終18番では見事なバーディフィニッシュ。「自然に出た」という大きなガッツポーズで大観衆を沸かせた。ホールアウト後は、「雨の中、見守ってくれたギャラリーの方々に感謝を示したかった」と、使用していたボールを投げ入れるパフォーマンス。「フェアウェイからは必ずバーディを狙いに行くゴルフを忘れていました。明日は、18番のようなゴルフをしたいですね」と話した。
「まだ上位を狙える位置。明日はティショットが大丈夫なような気がするし、ドライバーに自信を持ちながらいいイメージで打ち、フェアウェイに置いてチャンスにつけられるようにしたいです。(体力は)あと1日もてばいい。18ホールをラウンドしたら、倒れてしまうくらいに」と、最終日に向けて強い決意をあらわにしていた。