国内男子ツアー

課題をクリアした石川遼、圧巻の3連続バーディで3位タイ発進!

2007/11/29 18:44
上着と手袋を小まめに装着し、寒さ対策も万全!好スコアへと導いた一因の1つだ

石川遼がアマチュアとして初めて出場している「ゴルフ日本シリーズJTカップ」。この大舞台に臆することなく首位と3打差の1アンダー、3位タイ発進とし、「今日は最高のゴルフでした」と笑顔で振り返った。

この日の最高気温は、真冬並みの10度。「体が冷えると、すぐに駄目になる」と、寒さが弱点であることを自負している石川は、足にはレッグウォーマー、スイング時以外は上着と手袋を小まめに着用し、万全の寒さ対策を施していた。「体が冷えないと、これだけ普通にプレーができるんだと、勉強になりました。よく対応できたと思います」と、まずは第一関門をクリアできたことを自身でも評価。

加えて、「フィーリングが良い」と今週から替えたドライバーは、客観的に見ても安定性が増しているように見える。コースに2箇所あるパー5では、共に2打目をアイアンで打てるポジションに運び2オンに成功。バーディを獲るべきホールで危なげなくバーディを奪えたことも、最後まで冷静にプレーできた一因だろう。

圧巻は、イーブンパーで迎えた15番からの3連続バーディだ。11番をボギーとしてイーブンパーに戻った時には、「自分が一番下手だと思っていたし、これが自分の実力」と弱気になったという。しかし、「練習ラウンドからグリーンには手ごたえがあったし、思ったところに打てれば入ると思っていた」という自信が通じたのか、15番で9メートル、16番で6メートルをねじ込むと、17番パー5でもバーディ。「プロの試合で3連続バーディが来ることは、ほとんど有り得なかったこと。マグレだとしても、日本シリーズで3連続は、自分のゴルフの成長の証だと思います」と笑顔を見せた。

最終18番では不運もありダブルボギーとしたものの、堂々の3位タイフィニッシュ。明日は最終組でのラウンドとなり、片山晋呉と初めて同組でプレーする。「上位からのスタートはすごく幸せだし、楽しみ」と目を輝かせた石川から、明日以降も目が離せない。