ゴルフ人生の中で一番内容の濃い1年でした!石川遼
国内男子最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」に出場している石川遼。今季の賞金ランキング25位以内のプロに混ざり、今季優勝者の資格でアマチュアとしては初出場を果たした。6オーバー23位でスタートした石川は、5番でバーディを先行。しかし、8番、10番、そして12番、13番とボギーを叩きスコアを崩した。
しかし、そのままで終わらないのが石川の魅力だ。15番パー3でバーディを奪うと、最終18番は多くのプロがフェアウェイウッドやユーティリティのクラブを選択する中、227ヤードを3番アイアンでピン奥2メートルに1オン。3日目より3000人も多い大ギャラリーの歓声を受けた。そして、下りの難しいラインを読みきりバーディフィニッシュ。この日、18番でバーディを奪ったのは石川だけだった。
ラウンド後に石川は「これでシーズンが終わるのかと思うと、すごく寂しい気持ちです。本当にあっという間でしたね。自分の実力通りの力が出たなと思いました。このオフは今年以上に長く感じるんじゃないですかね。体重は増やすつもりはないですけど、少食な生活はしたくないですね」。
そして、周囲の誰もが気になるプロ転向に話題が移ると「自分の中では、ここで(プロのトーナメント)一生懸命やらないといけないと思います。今はそれ以上は考えてないです。全てを客観的に考えて、家族と相談したいです」。石川自身としては、プロになりたいという気持ちが大きいとはっきり明言した。
5月の「マンシングウェアオープンKSBカップ」で優勝し、一躍時の人となった石川。「優勝する前までは普通の1人のジュニアだったし、この試合はロープの外から見ていました。今は本当に生活のリズムががらりと変わりましたね」。来年もプロのトーナメントにはできるだけ出場するつもりの石川だが、アマチュアという立場からプロゴルファーになることで、賞金のあるなしだけでなく、試合の出場条件も変わってくる。プロゴルファー石川遼が誕生するのは、そう遠い話ではなさそうだ。