男子ツアー「中日クラウンズ」が中止 安全確保が困難

4月30日の開幕を予定した国内男子ツアー第3戦「中日クラウンズ」（愛知・名古屋GC和合コース）の主催者は27日、新型コロナウイルス感染拡大を受け、開催の中止を発表した。

主催者は「現状での大会開催は安全を確保することが困難と判断。競技を主管する日本ゴルフツアー機構とも協議した上で大会の中止を決定した」と説明した。

開催地の愛知県では26日の時点で死亡した感染者は19人、感染者数は157人を記録していた。政府の専門家会議は大規模イベントの開催について「引き続き主催者がリスクを判断して慎重な対応が求められる」と発表している。

前年大会を制した宮本勝昌は「今年も伝統の和合でプレーできることを本当に楽しみに、準備を重ねてきましたので開催の中止は本当に残念です。しかし、ファン、ボランティアのみなさまをはじめ、大会に関わるすべての方々の安全を第一に、非常に厳しいご決断を下してくださった主催の株式会社CBCテレビと中日新聞社のみなさまには、心より感謝を申し上げたいと思います」とツアーを通じてコメントを寄せた。

男子ツアーは国内初戦で今季第2戦の「東建ホームメイトカップ」に続く中止になる。5月7日の開幕を予定する第4戦「ダイヤモンドカップ」（千葉・総武CC総武コース）はアジアンツアーを兼ねるため、国外からの選手関係者の入国が難しい現状を踏まえた上での判断が求められている。

前売り券の払い戻しについては4月6日に中日クラウンズ公式ホームページで案内される。