2019年 日本シリーズJTカップ

バーディ率は「4.55」で年間1位 石川遼の満足と不満足

2019/12/09 20:00
今季3勝を挙げた石川遼。バーディ率では1位となった

国内男子ツアーの最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」で今季3勝目を飾った石川遼が一夜明けた9日(月)、日本ゴルフツアー機構の表彰式に出席した。

「昨日の(プレーオフ3ホール目の)18番、238ydを4Iで打ったけど、いま4Iで打ったら絶対にグリーン手前に落ちるだろうなっていう感じですね」と苦笑いで疲労度を表現したが、今季はバーディ率「4.55」で全体1位に輝いた。「毎日、バーディ4個以上を目標にしていたし、きのうの最終日には7個獲れた。最低限の目標にしていたこと」と、年間を通じてコンスタントにバーディを獲れたことへの手応えを口にした。

平均飛距離は昨年より約11yd伸びて300.92ydに到達。「ヘッドスピードは52(m/s)くらいで09年頃まで戻せているけど(※09年は292.37yd)、クラブの進化が大きいと思う。あとはどれだけヘッドスピードを上げられるかで、それには体を鍛えるところからはじめていきたい」と、来季以降に向けた意気込みを語った。

一方、今年で選手会長2期目の任期が終わったが、「ほんとうにあっという間で、2年たった今でも、選手会長・選手会のあり方など、なにが正解なのか分からなかった。正直、完全に不完全燃焼です」と、ツアーやゴルフ界の発展のために骨身を削った2年間へのもどかしさを打ち明けると、「ゴルフ界はまだまだ伸びしろがたくさんある。ファンの人にどうやったら喜んでもらえるか?新しいゴルファーを1人でも増やすにはどうしたらいいか?そういうことにも、いちゴルファーとして取り組んでいきたい」と続けた。

また、現在は世界ランク82位で日本人3番手につけている。来年の東京五輪出場に向けて、「(選考対象の)最終週が全米オープンなので、まずはそこに出られるように。全米オープンをラストチャンスにしたい」と闘志を見せた。(編集部・今岡涼太)

2019年 日本シリーズJTカップ