国内男子ツアー

宮瀬博文、悲しみを乗り越えて!

2008/05/01 20:09
1番でアプローチをピンそばに寄せバーディを奪った宮瀬博文

「中日クラウンズ」大会前日のプロアマ戦に昨年度の覇者、宮瀬博文の姿がなかった。先週の「つるやオープン」最終日の日曜日に父・匡(ただし)さんが肺がんのため亡くなられたためだった。宮瀬は日曜日の帰りの車の中で訃報の知らせを受けた。

今週に入り火曜日に通夜、水曜日のプロアマ日に告別式を行い、その足で名古屋入りした。ぶっつけ本番という状態で試合に臨んだ宮瀬だが「不安はないですよ。ただ、いつも試合前に1時間練習をしますが、今日は1時間30分行いました」。

招待選手のタッド・フジカワ片山晋呉とスタートした宮瀬。1番ではセオリーどおりグリーン手前からアプローチでピンそばに寄せバーディ。さらに523ヤードの2番パー5では2オンに成功しバーディと好調なスタート。しかし、4番、7番でボギーを叩くと、14番ではティショットを2連続OB。「慎重にいこうと思いすぎた」というこのホールでプラス5打の「9」を叩いてしまった。

15番、17番で2つのバーディを取り返し3オーバー71位タイでフィニッシュ。「何とか望みはつなげたかな」とこの日のラウンドを振り返った。

昨年の後半から体調を崩していた父・匡さんだが、今年2月には宮瀬が出場したハワイのパールオープンに向かうため、成田まで車で送ってもらったという。「その時は元気でした。それから2ヶ月ですから・・・早かった。そういう病気らしいので。早く、良い報告が出来るように頑張りたいです」