石川遼、プロ初メジャーは予選落ち 「苦しい経験でした…」
1オーバーの54位タイで「日本プロゴルフ選手権」を迎えた石川遼。予選突破のためにはスコアを伸ばす展開が求められたが、スタートホールの1番パー4。ティショットをフェアウェイに運んだものの、2打目をグリーン奥のラフへ。アプローチも寄らず、3オン3パットのダブルボギーとしてしまう。
「スムーズな出だしが必要だったのに、ダボでガクッときました」と振り返った石川。この3パットを引きずってか、その後もパットに苦しむ展開が続くと、6番パー4では1.5メートルを外してボギー。しかし、続く7番パー3、8番パー5と連続バーディを奪い、前半を1ストローク落とすに止めた。
「1番のダボを、残る17ホールで帳消しにするプレーをしようと思っていました」という言葉通りのプレーを見せ始めたかに思えたが、それは一瞬の輝きとなってしまう。後半に入るとティショット、アイアンともに乱れが顕著に表れはじめ、10番、13番、16番とボギー。この時点で通算4オーバー。予選突破のために一縷の望みをかけて迎えた17番パー5でも、ティショットを大きく右に曲げ、5オン2パットのダブルボギー。最終的に「77」を叩き、予選カットラインから5打差となる通算6オーバーの112位タイで終え、2試合連続の予選落ちを喫した。
会見では「プロ初のメジャーは苦しい経験になってしまいました」と、表情を曇らせた。2日目はショットに加えてパットの迷いが感じられるラウンドとなったが、「パットでは悩みたくない。まずは良いストロークができるようになって、ミスパットを少なくしないと、気持ちの切り替えができません」と課題を挙げた。ショットに関しても「ドライバーは何となくできてきましたが、半分以上はダメ。ショットはもっとダメ。短期間で修正していきたいです」と反省の弁は尽きなかった。来週は、ディフェンディングチャンピオンとして出場する「マンシングウェアオープンKSBカップ」。「早いなあと思います。去年の自分に勝つことは難しいと思いますが、負けないようなゴルフをしたいですね」と、気持ちを新たにしていた。