石川遼、最後までショットとパットが噛み合わず大きく後退
2008/06/21 21:02
5試合ぶりに決勝ラウンド進出を決めた石川遼。当初は午前10時30分から第三ラウンドが実施される予定だったが、連日の濃霧による影響のため、スタート時間は午後2時20分と大幅に遅れた。「9時から11時30分まで、コース近くの練習場で200球くらい打ったんですが、予選の2日間と比べてスイングが良くなかった」と、一抹の不安を覚えながら1番ティからスタートした。
「前半はスイングにスピード感がなかった」と、悪い予感は的中。ティショットのブレが目立ったが、それでも3番までパーで凌ぎ続ける。しかし、「パットが朝の練習から弱めで、何回打ってもショート気味で…。どうなるかな、という感じでした」というパットも足を引っ張り、4番では3パットのボギー。確実にバーディを獲りたい8番パー5では、ティショットを大きく左に曲げてOBとし、ボギーを重ねる展開に。
最後までリズムを取り戻せず、最終的にはバーディは僅かに1つ。6つのボギーを叩いてこの日「76」とし、通算3オーバーの暫定57位タイと大きく後退した。「調子が良い時と悪い時の差を無くしたい。タイガーは1日の中で自分のゴルフを調整して、試合中でも流れを変えられる。自分には足りないものが沢山あるな、と感じた1日でした」と石川。「今日は上位のスコアは伸びていますね。これがプロの世界だと思う。流れが悪いだけで5個もスコアを落とすレベルなんだな、と改めて思いました。成長しないと」と、反省の弁は尽きなかった。
「自分なりに悔しいです。調子は良いので、明日はその悔しさをぶつけたいですね」。「全英オープン」の出場資格が得られる上位4位は遠のいたが、今後の成長のため、明日は自分のベストのプレーを心がける構えだ。