石川遼、ピンチを乗り越えて今季4度目の予選突破!
国内男子ツアー「長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント」2日目を63位タイで迎えた石川遼が、3バーディ、1ボギーの「70」でホールアウト。通算2アンダーの34位タイに浮上し、今季9戦目にして4度目の予選突破を果たした。
1番ティからスタートした石川は、初日に引き続きドライバーが安定。ティショットをフェアウェイに運ぶと、2打目を確実にグリーンに乗せてパー発進とした。しかし、迎えた2番パー3。“ペシッ”と耳慣れない打球音がすると、ボールは大きく右の草むらへ。「シャンクです」と苦笑しながら振り返った石川だったが、「ライはフェアウェイみたいに良くてボールが浮いていたし、ピンも見えていました」とツキにも恵まれた。2打目をピン奥4メートルに乗せると、これを沈めてナイスパー。両手を挙げてギャラリーの歓声に応えた。
これで流れを掴んだ石川は、その後3番、8番でバーディ。しかし9番パー5では、残り250ヤードの2打目を2番アイアンで2オンを狙ったものの、少しダフって右の池へ。ここをボギーとし、1ストローク伸ばして後半へと折り返した。17番までパーセーブを続けて迎えた最終18番パー5、ここで再び見せ場が訪れる。
ティショットを右のラフに打ち込み、「絶対に刻もうと思っていた」という石川。しかし、ボールのライが想像以上に良く、2オン狙いに切り替えて2番アイアンを手にした。ここで「9番ホールが頭をよぎった」という石川は、しばらく考えた後に9番アイアンに持ち替え、3打目勝負に。その3打目をピン右手前3.5メートルにつけると、これを沈めてバーディフィニッシュ!「あそこで9番アイアンを持てるようになったのは、気持ち的に成長したんだと思います」。届く距離ならば常に2オンを狙い続けてきた石川にとっては意義のあるバーディとなった。
「明日もこのような危なげないゴルフで、さらに順位を上げられるようなプレーをしたいですね」。刻んで確実にバーディが獲れる自信をつけた石川の、明日以降のコースマネジメントに注目だ。