ギャラリーの頭部を直撃しOB!3オーバー67位タイ
大会ホストプロとして3試合連続となる「コカ・コーラ東海クラシック」に出場している石川遼。大会前日のプロアマ戦の後には異例の居残り練習を行って臨んだ初日だったが、3オーバー67位タイと少し出遅れるスタートとなった。
9時29分にカミロ・ビジェガス、高山準平と10番からスタートした石川は、ドライバーでのティショットをフェアウェイに運び無難なスタートを切った。ところが11番では上り2メートルのパーパットを外しボギーを叩くと、13番パー3でも短いパーパットを外し2オーバーとする。
4つあるパー5のうち3ホールでバーディを奪ったが、パー4ではバーディチャンスがほとんどなかった。そして終盤の8番パー3、5番ウッドを使用したティショットはグリーン右端に切られたピンをデッドに狙ったが、少し右方向に流れた。ボールが落下したときにグリーン方向から「あっ」という声がティグラウンドにも届いた。
ボールの行方を心配し、ティグラウンドに残った石川に届いた声は「OB」。ティショットが大きかったのだと思い込んだ石川は、3番アイアンに持ち替え再びティショット。今度はグリーン手前のバンカーに捕まってしまった。バンカーからの4打目はピンを4メートルオーバーしたが、1パットで沈めダブルボギーで凌いだ。
石川のOBとなったティショットだが、グリーン右サイドで観戦していたギャラリーの頭部に直撃し、OB方向に大きく跳ねてしまったことが判明。幸い、当たった人は大事には至らず石川もホッと一安心している。
「正直、動揺しました。打ち直しのときには冷静ではなかったですね。なんでOBなんだろうと最初は不思議でしたが、人に当ててしまったという動揺からか、打ち直しのとき勝手に大きかったと思い込んでしまいました。後で確認したら、最初の球の距離は合っていたことを知りました。当ててしまった方には本当に申し訳ない気持ちです。それよりも、その方に『遼くんのボールをOBにしてしまいごめんなさい』と言われてしまいました。なので、その方のためにも予選落ちするわけにはいきませんね。このコースは好きなコースなので2日間では終わりたくないです」。