10位タイの石川遼「これ以上ない最高の位置」
国内男子ツアー第20戦「マイナビABCチャンピオンシップ」は、石川遼にとっては初挑戦となる大会だ。開幕前、「このコースはドライバーが打ちやすい」と相性の良さを感じていた石川だが、大会初日はその言葉通りのプレーを見せた。
インスタートのこの日、石川は10番で残り150ヤードの第2打を8Iでピン上1mにピタリとつけてバーディ発進。193ヤードと距離のある12番パー3では、4Iでピン左3mにつけると、このパットもきっちり沈めた。
15番パー5では、ドライバーのティショットが右に出たが、木に当たって運よくラフに跳ね返る。2打目も右のラフに掴まり、3打目はグリーン奥に外したが、難しい下りのアプローチを1mに寄せてナイスパーで切り抜けた。「今日はアプローチがほとんど成功しました。初日から距離感があってくれたので、明日から楽に回れると思います」と、本人も納得の小技が冴えた。
その後も18番では2オン、5番は残り25ヤードの3打目を30cmに寄せてのバーディと、2つのパー5を確実に攻略した石川。最終9番は、第2打をグリーン右のがけ下に落としながらもナイスボギーで切り抜けて、結局この日は4バーディ2ボギーの「70」でラウンド。通算2アンダーの10位タイで初日を終えた。
「プロアマの時、お客さんに下りのパットはカップの1m手前で止めるようにアドバイスしたら上手くいったので、それを自分にも言い聞かせようと、50cm手前に止める意識でやりました」と、高速グリーンにも見事に対応した石川。「2アンダーは明日に繋がるというか、ここに来易くなりますね。初日のスタートが良かったということがあまり無いので、3日目も気持ちよく来られるように、なんとか耐えたいです」と、明日も爽快なプレーで決勝ラウンドを上位で迎えられるよう気を引き締める。