国内男子ツアー

単独首位の深堀「人に当てずに終わりたい」

2008/11/01 18:33
ラフからリカバリーショットをする深堀圭一郎。最終日、粘れるか!?

「独走出来るゴルフじゃないですよ。前半はたまたま上手く行っただけ」と、この日イーブンパーでかろうじて首位を守った深堀圭一郎は振り返る。今週は初日からドライバーショットが安定せず、フェアウェイキープは初日4回、2日目6回、そしてこの日は僅かに5回と苦しいゴルフが続いている。それでも、「アイアンは凄くいい感じ」と、2打目以降の切れ味で単独首位を守っている。

明日は最終組で、17歳の石川遼の追撃を受けて立つ。「さっきも運営に、『前方に球よけ部隊を増やしてくれ』とお願いしました。曲げたくて曲げている訳じゃないし、なんとか人に当てずに1日終わりたいね」と、冗談めかして本音をこぼした。

「彼(石川遼)は、前しか向いていない状態だけど、それぞれ立場や年齢、考えるところがあるから、ファンやマスコミも楽しみなんだと思う。僕や広田も、個々に持ち味を出したプレーをするのが、ファンを魅了する。彼は半分以下の年だけど、こうして争えるのだから、すごく良いスポーツだなと思いますね」と、先月40歳を迎えた深堀は、改めてゴルフの奥深さを噛み締めていた。

「ひたすら苦しいけど、それを長年の経験でカバー出来ている。曲がっている以外の部分で、若い選手の挑戦を受け止めて、良いプレー、ファンが喜ぶプレーを見せたいね」と、05年以来3年ぶりとなるツアー制覇に、静かに闘志を燃やした。