首位発進の石川遼、「明日も攻めて行きます!」
「三井住友VISA太平洋マスターズ」初日、石川遼が1イーグル、6バーディ、2ボギーの「66」をマークし、ツアーでは自身初となる単独首位発進とした。
前日、プロアマ戦のパーティを終え、練習をせずにコースを引き上げた石川。「今は体を優先する時期だと思っていましたし、スイングの状態も良いので“休もう”とハッキリ思うことができました。スイングは体が覚えているという自信もありました」と、好調を自覚していたという。その自信は、早くも結果となって表れる。10番からスタートした石川は、11番パー5で2打目をグリーン奥のカラーまで運ぶと、この7メートルの距離をパターで捻じ込みイーグルを奪取。力強いガッツポーズを見せた。
「獲りに行ったイーグルではなかったので、ラッキーでした」とはいうものの、「獲れるならば獲れた方がいいし、やっぱり大きかったですね」と振り返る石川。これで余裕が生まれたのか、その後も2ストローク伸ばし、前半を4アンダー単独首位で折り返す。
後半に入ると、3番でバーディを奪った後の5番でボギー。続く6番パー5ではティショットを左の林に打ち込み、不穏な空気が流れ始める。「ティショットを曲げた直後に、絶対にパーでおさめようと思った」という石川。しかし、2打目をフェアウェイに戻すと、残り145ヤードの3打目を9番アイアンで1メートルに寄せてバーディ。「以前に比べて大ケガはしなくなったけど、悪くなりつつあるところでバーディが獲れたので、何ヶ月ぶりに爆発したゴルフができました」と笑顔を見せた。
単独首位発進も、守りに入るつもりは全く無い。「どんどんバーディを獲りに行って、それでトップを維持できるか、できないかだと思う。このままで良い、という気持ちでは予選落ちするかもしれない難しいコースなので、攻めて行きます」。慢心せず、常に戒めの気持ちを持っていることも、石川の強さの1つだ。