石川遼、日本OPを思い出し首位と2打差に急浮上!!
国内男子ツアー「ダンロップフェニックストーナメント」を初日1オーバー34位タイにつけた石川遼。初日のラウンド後に練習場で打ち込み、終盤の10球は満足いくボールが打てたと話す石川は、2日目の朝もスイング調整を万全に行い9時50分に1番からスタートした。
1番、2番とティショットでフェアウェイを捕らえ、難なくパーを奪うと、4番パー5では280ヤード飛ばしフェアウェイのセンターをキープ。3番ウッドでの2打目でグリーン手前35ヤードに運び、アプローチはピン手前3.5m。これを確実に沈めバーディを先行させた。
6番パー3はティショットがグリーンをオーバーし、アプローチで2mに寄せるが、パーパットを決められずボギー。距離の短い8番パー4は、5番ウッドでティショットを行い、2打目でピン手前3メートルにピタリとつけた。ここも上りのパットを沈め前半を2バーディ、1ボギーで折り返す。
後半はフェニックス名物、1オン可能な13番パー4で、グリーン手前の幅10ヤードしかないフェアウェイにティショットを運ぶと、2打目でピン手前1.5mにつけバーディ。17番パー3はピン奥9mのカラーからパットでねじ込みギャラリーの大歓声を受ける。そして最終18番、2日連続の2オンとはならなかったが、グリーン右手前のバンカーからピンをかすめ1メートルに寄せ、バーディフィニッシュ。
この日の石川は15番でピンチもあった。ティショットが左サイドの林に入り、2打目でグリーンは狙えず右サイドに脱出。しかし3打目でピンの右手前2mに寄せ、パーで凌いだ。「ピンが左サイドに切ってあったので、とにかく右サイドに脱出することを考えました。残り距離で特別得意な距離はないので、どこでも良かったんです」。
このホールでパーセーブをした石川は「林に入れても、パーセーブできると自信がつきます。次のホールからは林に行くのが怖くなくなりました」。練習場では思い切り振り切れていたショットが、コースに出るとどうしても方向性を考え振り切れていなかったが、この自信が終盤のショットにつながったようだ。
初日のラウンド後の練習では、今年最も良いスイングができた「日本オープン」のときのスイングを思い出そうとルーティンを変えることを決意。体重移動の確認、トップからの切り替えしのタイミングの確認をそれぞれ2回、この日のラウンドではスイング毎にこれを繰り返した。そしてドライバーショットでもピンポイントで狙える自信が戻ってきた。
予選2日間を終えて、首位と2打差の6位タイは、石川が目標としていた20位前後を大幅に上回る嬉しい誤算。決勝ラウンドでも、正確なショットを続けることができれば、今季2勝目、世界の強豪が出場するビッグトーナメントで優勝という快挙を成し遂げるかもしれない。