充実のシーズンを過ごした石川遼、来季への抱負を語る
都内ホテルで8日(月)に催された「2008年度ジャパンゴルフツアー表彰式」終了後、新人賞を含む3冠に輝いた石川遼が会見を行い、今シーズンの振り返りと来季への抱負を語った。
「賞金ランク5位は光栄です。新人賞に手が届くかな、と思ったのは『キヤノンオープン』のころ。ぜひ獲りたいな、と目指してやってきました。バーディ率2位も、それだけでも嬉しいですし、ドライビングディスタンスで10位以内に入れるとは(石川は7位)思ってもいませんでした」。史上最年少での獲得賞金1億円突破、賞金ランキング5位。素晴らしい成績を裏付けるように、各部門でもトップクラスに名を連ねたことを素直に喜んだ。
世界ランキングもグングン上昇し、8日現在で62位。今年度中に50位以内に入れば「マスターズ」への出場権を得られたが、石川の戦績や影響力を鑑みれば、特別推薦される可能性もある。「出場はしたいけど、ここからが遠いと思う。今シーズンはランキングが大きく浮上する大会で上位に入るラッキーもあった。そのラッキーを活かして招待状が届く可能性はあるかもしれないけど、もし来なくてもやれることはやりましたし、また再来年に出場するチャンスはあります」と石川。かねてから公言してきた「20歳までにマスターズ出場」という夢は、今やかなりの現実味を帯びてきたと言えるだろう。
来季に向けては、バーディ率とドライビングディスタンスへのこだわりを示した。「ボギーをうたないようなプレーをすれば、ボギーは減ると思うけどバーディも減ると思う。まだ、僕はそういう段階ではないと思っています。バーディを獲りにいくことを優先して良いと思うし、来年もその気持ちで臨みます」と、攻めのプレーに一層の磨きをかける心構えだ。ドライバーに関しても「まだ自分の体重を100パーセント活かしきれていないし、もっとフルに活かせるはず。今が限界だとは思わないし、オフにはドライバーを一番練習すると思う。来年はドライバーの飛距離も伸びると思うし、僕自身も楽しみです」と、自らへの期待の高さを語った。「オフの過ごし方が大事」と繰り返す石川。来シーズン、技術的にも体力的にも一回り成長した姿を見せてくれるはずだ。