国内男子ツアー

青木功、来季も米国ツアー参戦へ 改めて「生涯現役」宣言

2008/12/18 20:00
紫綬褒章授章に際し、家族やファンを始めとする周囲への感謝を語る青木功

都内某ホテルにて18日(木)、11月に青木功の紫綬褒章受章を記念し、「紫綬褒章授章を祝う会」が催された。出席者はゴルフ界の垣根を越え、スポーツ界全般、政界、芸能界など多岐に渡り、800人を超える関係者が会場に駆けつけた。

開会を前に記者会見が開かれ、授章時の感想をしみじみと語った。「今は会うことができないけど、お袋と親父に報告したかった。どれくらい喜んでくれたかな、って頭をよぎったね。ここまでやって来られたのは、家族や友達、ファンに支えられたから。1人じゃもらえない賞だと思うし、すごく感謝している。重い気持ちで受け止めているよ」。

今年で66歳を迎えた青木だが、昨年の「日本シニアオープン」、今年の「鬼ノ城オープン」でエージシュート(自分の年齢以下のストロークでラウンドすること)を達成して優勝するなど、今なおプレーでも大きな存在感を示している。来年の主戦場に関しても、引き続き米国シニアツアーへの参戦を示唆した青木。「来年67歳になって(エージシュートが)ラクになるね、なんて言われる時があるけど、1年1年で体力は半端なく落ちると思うし、今も実感している。それを乗り越えるのは自分次第だと思う。生涯現役が目標だし、そればできれば幸せだよね」と、まだまだプレーでも魅せ続ける考えだ。

「若い人たちが自分を目標にするのもいいでしょう。現役の姿を見せ続けられれば、子供たちもゴルフをやろうと思ってくれると思う。石川遼くんみたいな選手を育ててみたい気持ちもあるしね」。世界ゴルフ殿堂入り、エージシュート、そして紫綬褒章授章。ゴルフに生涯を捧げ、多くの勲章を手にしてきた「世界のアオキ」は、まだまだ輝き続けることだろう。