好リカバリー実らず 石川遼はショット低調で72位
◇国内男子メジャー第3戦◇日本オープンゴルフ選手権競技 初日(17日)◇古賀ゴルフ・クラブ(福岡)◇6817yd(パー71)
大会初制覇を狙う石川遼はショットが安定せず出遅れた。2バーディ、5ボギー1ダブルボギーの「76」をたたき、5オーバーの72位。首位発進を決めたブレンダン・ジョーンズ(オーストラリア)には8打差、予選カットライン(上位60位タイまで)の下で2日目を迎える。
スーパーリカバリーも実らなかった。2オーバーで迎えた後半15番、石川は林からの第2打で8Iを握り、間隙を縫ってグリーンにのせた。2パットでパーを拾い、終盤の反撃につなげるかと思いきや、最難関17番(パー3)でダブルボギー。左バンカーの“目玉”のライからの2打目が、わずかにグリーンに届かずラフに。アプローチを1mに寄せながら、ボギーパットを外した。
1W以外のクラブを握っても、ティショットが左に曲がるケースが多かった。「シンプルに体(の回転)が止まったときに左に行ってしまった」と振り返る。フェアウェイキープ率50%の数字にも、「1オーバー、2オーバーくらいの内容だった」というだけに、上がりの後退が痛い。最終18番は右ラフからの第2打が、せり出た木を直撃して真横に飛び、ボギーフィニッシュ。第1ラウンド終了時の72位は今季3番目に悪いスタートになった。
グリーン上の難解なピンポジションについては「タフなところに切っているところと、チャンス(になるホール)もあった。全ホールで“山のてっぺん”に切っているわけではなかった。(ホールごとに)抑揚というか、緩急があって、考えながらプレーするセッティングになっている」と受け入れている。「すごく難しいし、これを4日間やるわけですから、まぐれ(で好成績になる)ということはないのかなと」。小雨が落ちた練習場で修正を急いだ。(福岡県古賀市/桂川洋一)