浅地洋佑が逆転V「勝てるとは思わず」 ZOZO出場にも前進
◇国内男子◇ANAオープンゴルフトーナメント 最終日(15日)◇札幌ゴルフ倶楽部 輪厚コース (北海道)◇7063yd(パー72)
1973年のツアー制施行後、最多となる5人によるプレーオフ(18番繰り返し)。浅地洋佑は1mのバーディパットを沈めて逆転V。力強く右こぶしを握った。
「勝てるとは思ってなかった。もちろん、いいプレーができて満足はしているが、プレーオフにも残れるとは思っていなかった。すごくうれしいです」と声を弾ませた。
初日は1オーバーの65位。そこから33位(2日目)、11位(3日目)とリーダーボードを駆け上がっていった。この日は7バーディ、ノーボギーの「65」でプレー。通算16アンダーで頂点に立った。
5月「アジアパシフィック ダイヤモンドカップゴルフ」に続く2勝目に「初優勝のときは周りが何も見えてなかったが、今回は追う立場だったのでガンガンといけた」と話したが、4日間を通してのパーオン率は83%(全体2位)と冷静に試合を運んできた。
米ツアー「ZOZOチャンピオンシップ」(10月24日開幕/千葉・習志野CC)への出場が当面の目標だった。同大会の出場権は「ブリヂストンオープン」(同10日開幕)終了時点の賞金ランキング上位7人などに付与される。今大会を終えて同ランク2位に入り、出場へ向け大きく前進した。
「(海外メジャー15勝の)タイガー・ウッズが現役でやっているうちに一緒に回ってみたい。いろんな人から技を吸収したい。出るからには優勝を目指します」。7月の海外メジャー「全英オープン」では67位に終わっただけに、成長を試す絶好の機会となりそうだ。
気合も十分だった。昨年8月に結婚した妻・智子さんとの間に第一子となる男の子が12月に誕生予定。「お腹が大きくなって実感がわく。もうひとり家族が増えるので、もっと頑張らないといけない」と目を輝かせた。(北海道北広島市/玉木充)