堀江貴文ゴルフ

<古閑x堀江5>古閑美保の“女子プロ20年論”

2015/03/31 09:30

古閑美保x堀江貴文 対談その5(全9回)

競技開始が早いから、引退も早い?女子プロ20年論を語る古閑美保

古閑美保プロ(以下、古閑)】ゴルフって、やっているだけで人格が形成されていくんですね。18ホールやらなくちゃいけないし、その中でいろんなドラマがあるので。で、大まかに見ると、男子はキレやすいですし、女子は諦めない人が多いと思います。女子でキレて、クラブを放り投げるっていう人はあまりいないですからね。

【堀江貴文氏(以下、堀江)】真面目なんですね。

【古閑】真面目だと思います。で、人格が形成されていく中で、女子は継続ができるんだと思います。

【堀江】じゃあなんで、女子はそんなにピークアウトが早いんですか?燃え尽きちゃう?

【古閑】私は燃え尽きたというのはなかったですけど、怪我をしたというのもあって、手術してまでゴルフはやらなくていいと思ったんです。それでも10歳から始めて29歳で辞めているので20年やったんですけど、女の子で20年やれば結構やっていると思いませんか?

【堀江】とてもじゃないけど、僕は同じことを20年も続けられないから。

【古閑】人それぞれの価値観ですけど、私は人生のなかで20年間一生懸命ゴルフを頑張ったなあと思っていて。もちろん、現役のプロゴルファーとしてということですけれど。ゴルフは一生できるスポーツですし、私、今はすごいゴルフが好きでやっているんです。

【堀江】辞めてから好きになったんですか?

【古閑】辞めてからすごい好きになりました。それも辞めた2年後に(笑)。もちろん復活とかはないですよ。そんなことするくらいだったら、あの辞める決断はしていないですから。

【堀江】だって、大変ですよね。

【古閑】それでも、好きでやっている人は続けたいんですよ。

【堀江】だけど、たとえば不動さんとか、あれだけの人でも今は全然勝てないじゃないですか。

【古閑】それは、私が見たまんまで言いますけど、練習をしていないですもん。

「なるほどねぇ」。新たな視点に聞き入るホリエモン

【堀江】なんでしなくなったんですか?

【古閑】結婚もしましたし、歳も取りましたから。今はただ、ゴルフが好きで、ゴルフをやっているという感じですよね。でも、悔しさとかはあると思いますよ。彼女も6年連続賞金女王を獲っていますけど、その前からずっと1日15時間以上の練習を10年くらい続けていますから。今は、そういう昔みたいな練習はやっていないですよね。

【堀江】すげーなー。

【古閑】だから、女子っていうのは20年である程度、終わりますよね。大山志保さん分かります?あの人はすごいですよ。10歳くらいからゴルフを始めて、アマチュアのタイトルをいっぱい獲って、賞金女王になって、アメリカにも行って、怪我をして一時期は離脱して。それでもゴルフが好きだからって手術をして、帰ってきて、去年は2勝しましたからね。

【堀江】うーむ。

【古閑】そういう人っていうのは稀にいるんですよね。20年を超えている人。

【堀江】稀ですか。

【古閑】稀ですね。私のなかでは“女子ゴルフ20年論”というのがあります。

【堀江】ふふふ。

【古閑】ただ、最近はクラブが進化して、ジュニアの頃から自分に合ったクラブを使う子が増えてきて、もっと早熟になってきているんです。たとえば勝みなみちゃんは、15歳で勝ちましたけど、あの子のピークって10歳くらいから来ているのかもしれない。だから、もしかしたらピークが25歳くらいで終わっちゃうかもしれない。もしかしたら活躍できないかもしれない、というのはあります。

【堀江】うーん

【古閑】逆にクラブが良くなっている分、25年になるかも知れないなという風にも思いますけど。

【堀江】なるほど。あと、最近はトレーニングの技術も変わってきましたね。昔の人はすぐヘルニアとかなっていたような…。

【古閑】昔の人は、“ストレッチはするな”とか言われていたみたいですよ。

【堀江】マジですか?

【古閑】そうみたいです。ただ、トレーニングはどんどん変わってきています。今の人はベンチプレストとか、スクワットとかも普通にやりますし。ただ、藍ちゃんとかはヨガとか(筋肉を)伸ばす方しかやらないし、持っても1kgくらいでインナーマッスルをやるくらい。まあ、自分に合ったのを探してやれる子が、長くやれたりするんでしょうね。

(その6に続く)→「女子プロゴルファーに美人が増えた?」