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<堀江x高岡 4>「常にROIを考えないといけないですね」

2014/09/12 01:25

ネスレ高岡浩三社長x堀江貴文 対談その4(全4回)

スポーツをビジネスとして考えると堀江氏にも多くの発想が沸いてくる

【高岡】我々がやったイニシアチブ、その新しいビジネスモデルが上手く行くか行かないか今回見ていただいて、それをもって何か変わればいいなと思っています。僕はね、今までどれだけゴルフが好きでも、プロのスポンサーとか、それからトーナメントも散々言われたんですけど、全部お断りしていたんです。それはリターン・オン・インベストメント(編注:ROI/投資利益率)がないからなんですよ。どんなプロよりも私どものブランドの方が有名なんです。うちが逆にお金をもらえるんだったらいいですよと。

【堀江】あっはっはっはっ(笑)

【高岡】そういう経営の感覚って、ほんと必要なんですよ。

【堀江】そうですね。常にROIを考えないといけないですね。

【高岡】ところが日本の経営者の中にも、自分の好き嫌いでお金を出しちゃっている人がいる。

【堀江】分かる。それは分かる。

【高岡】だから、今回やるのはその計算があって、まあ自分一社で元は取れるだろうと。でも、それが大きくなれば、僕は本当に来年以降いろんな業界の方々から出資いただいて、別にネスレの冠じゃなくたって構わないぐらいに思っているんですよ。

【堀江】すごいなぁ。今後、広げていく予定はあるんですか?

【高岡】今回はうち単独でやっているようなもんだけど、これで多くのお客さんが見に来たとなれば、来年以降広くスポンサーを募ってもらおうと思っています。そうするとね、テレビの放映権も入って、コマーシャルにすごく高く払う必要もないので、実は10分の1のコストで協賛を募ることができる。それで十分運営して十分な賞金をプロに渡すこともできる。これは、ある意味、僕はビジネスモデルの革新だと思うんですね。

【堀江】僕もトーナメント考えたことあるんですよ。

【高岡】あ、そうなんですか。

【堀江】とおとうみ(編注:浜松オープン)に近いですけどね。僕ら資金力がないんで。プレミアムチケットを売って、それで成立させるっていうビジネスモデル。浜松でやるとちょっときつかったかなという気はしますけど。

【高岡】あー、ロケーション的にね。

【堀江】やっぱり東京、首都圏でやらないときついと思います。

【高岡】なるほど。そういうことを考えるプロデューサー的な人間がいっぱい出てこないといけないと思う。

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