国内ゴルフ場

新型コロナウイルス感染予防を徹底 ゴルフ関連施設でも対策相次ぐ

2020/03/02 14:45
多くのゴルフ場が対策を強化しながら営業を続けている

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、国内女子ツアーの開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」の中止が決まったが、現時点では比較的感染リスクが低いとされる屋外スポーツのゴルフは、多くのゴルフ場や関連施設で「できる限りの対策」に努めながら営業を続けている。

GDOの調べだと、これまでのところ新型コロナウイルス関連で休業しているのは、茨城県稲敷市の「アスレチックガーデンゴルフ倶楽部」。同倶楽部は、安倍晋三首相が全国の小中学校などに臨時休業を要請した2月27日に、同29日から3月6日までの臨時休業を決定した。

一方、全国で133コースと27のゴルフ練習場を運営するアコーディア・ゴルフグループでは、「手洗い・うがい」や「従業員の体調管理」「共用部分の消毒」などを徹底し、営業を続けている。同グループは、「今後も当該報道を注視し、保健行政機関との緊密な連携のもと、お客様と従業員の健康と安全を第一に考え、感染防止に努めてまいります」と公式ホームページに掲載している。

国内最大手で全国142コースを運営するPGMグループも、公式ホームページの最も目立つ部分に「新型コロナウイルス感染症等への対策について」を掲載。クラブハウス入り口にアルコール消毒液を設置していることや、「手洗い、うがい、咳エチケット等、感染予防策の励行」を来場者に対して要請するなどして対応を強化しながら営業を続けている。

また、茨城県土浦市のゴルフ場「ワンウェイゴルフクラブ」では、2月19日にゴルフ場を利用した来場者のひとりが新型コロナウイルスに感染していたことを同26日にホームページで公表した。東京都内の保健所から同ゴルフ場の従業員の健康観察の依頼があったことで同25日に分かったもの。同クラブでは発覚以降、レストランでの食事提供を中止し、利用者来場時の検温、従業員の朝と夜2回の検温などを徹底。3月2日時点で、従業員から発熱等の症状は出ておらず、ゴルフ場をクローズする予定もないという。

なお、ゴルフ練習場では、都内最大級の300打席を誇る東京都江戸川区の練習場「ロッテ葛西ゴルフ」が2月28日に、同29日から3月15日の臨時休業を決定。一方、200打席とやはり都内では大型練習場となる足立区の「トーキョージャンボゴルフセンター」では、キッズルームを3月15日まで一時閉鎖するとしたものの通常営業を続けており、対応が分かれている。