「たわみ」で飛ばすヤマハ『RMX』シリーズ
契約プロの藤田寛之、谷口徹も仕上がりに太鼓判!
ヤマハ株式会社(東京都港区)は、自分に合ったヘッドとシャフトの組み合わせで最大飛距離を目指すリミックスコンセプトを受けて開発された『RMX(リミックス)』シリーズの2016年モデルを10月23日より発売する。これまで「inpres(インプレス)」シリーズに含まれていたが、同社をけん引する看板ブランドとして独立し、今後は2年ごとにモデルチェンジすることが発表された。今回、ドライバーからアイアンまで商品を展開するうえで、共通するのはクラブ全体のたわみを生かした飛距離性能の高さだ。
ドライバーは、『RMX 116 ドライバー』、『RMX 216 ドライバー』の2種類のヘッドがラインアップされる。前(2015年)モデルではクラウン部分のみに4本設けられた溝をソール部分にも2本増やし、6本にすることでクラブ全体でたわみやすく、インパクトのエネルギーをボールに効果的に伝えられる。また、フェース面に対するクラウンとソールの角度を均等にすること(シンメトリック構造)でたわみ効果のほかに、反発エリアも拡大。とりわけフェース下部におけるオフセンターヒットに強くなった。
前モデル『RMX01』『RMXツアーモデル』のターゲットとなる上級者には、『RMX 116 ドライバー』への移行がスムーズでおすすめだ。小ぶりでシャープなヘッドは、球筋と弾道高さに対する操作性が備わり、フェースにボールが食いつくような柔らかい感触が味わえる。すでにツアーで使用する藤田寛之は「打ったときのフィーリングが良く、パワーロスが感じられない」と好感触。リミックスコンセプトの提唱者でもある藤田プロは「リミックスの特徴であるへッドとシャフトの相性を検証することは、アマチュアゴルファーになるほど効果があると思います。最適な組み合わせを見つけて、最大飛距離をつくってほしい」と続ける。対する『RMX 216 ドライバー』は前モデル『RMX02』の進化版として位置づけられ、つかまり性能とインパクトにおける弾き感のある金属音が特徴だ。それぞれ2種類のロフト(9.5度、10.5度)と4種類のカスタムシャフトの組み合わせの中から選べるが、その他のシャフトにも対応可能。ヘッド価格は1個4万3000円。
フェアウェイウッドは#3(ロフト15度)、#5(同17度)、#7(同20度)、そしてユーティリティには#U3(同17度)、#4U(同20度)、#5U(同23度)と3機種ずつ用意される。中でも「スピーンのいらない日が来た。」と大々的なキャッチコピーで飛距離性能をアピールするフェアウェイウッドは、弾道調整機能を排除して生まれた余剰重量を効果的に配置。たわみ効果を発揮するためカップフェース構造を採用し、ソールにウエイトを集めて低重心化に注力するなど、やさしさにも特化した設計が特徴だ。価格はフェアウェイウッドが1本3万4000円、ユーティリティは1本3万円(ともにFUBUKI Ai 55シャフト装着時のもの)。
求める性能に合わせて異なる素材と製法を組み合わせるアイアンシリーズは、飛距離と寛容性を求めるゴルファーに向けた『RMX 216 アイアン』、軟鉄鍛造の打感の良さと操作性に優れた『RMX 116 TOURBLADE アイアン』、その中間モデルとして位置づけられる『RMX 116 アイアン』の3種類が揃う。限定2000セットで販売される『RMX116 TOURBLADE アイアン』には、日本刀製造に取り入れられているという焼きなまし製法が用いられ、これまでにない打感が手に伝わるという。現在テスト中だという谷口徹は、その感触を「手応えのある、柔らかい打感」と表現し、早い時期での実践投入をほのめかせた。価格は、『RMX 216 アイアン』が5本セット9万円、『RMX 116 アイアン』は6本セット10万8000円、『RMX116 TOURBLADE アイアン』は6本セット12万円(『RMX216』はN.S.PRO95/85 RMXシャフト装着時のもの)。
さらにプロのような安定したスピン性能でターゲットに狙えるよう、高重心設計が施されたウェッジ『RMX116 WEDGE』も同時に発売。ロフトは50度、52度、56度、58度の4種類あり、価格は1本1万8000円。
まさに、新生『RMX』を印象付けるような多彩なラインアップとなっている。
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