ギアニュース

『HOT LIST JAPAN 2013』クラブ開発の背景に迫る!Vol.2(ブリヂストン編)

2013/05/29 09:00

ツアーステージの集大成、が意味するもの

ツアーステージは、池田勇太など多くの契約プロの意見や要望をもとに制作することで洗練されていく

HOT LIST JAPAN』の実行委員会では、クラブ試打の前にメーカーからのプレゼンテーションを受け付けている。開発者などからクラブ性能に関しての詳しい話を聞く機会になるのだが、そのときにブリヂストンの担当者から聞いたのが「今回のモデルはツアーステージの集大成です」という言葉だった。非常に印象に残っているのだが、それは何を意味するのか。もうツアーステージというブランド自体がなくなってしまうのではないかと、思わず勘ぐってしまったのだが・・・。

「いえ、そういう意味ではないんです。ツアーステージはプロの意見や要望をもとに、それらを反映してクラブを作ってきたブランドです。ドライバーに関して言うと、これまではたくさんのプロトタイプを用意してプロに使ってもらい、その中から数モデルだけを商品化するということを行っていました。しかし、今回の最新モデルは違います。プロや上級者が必要とするものを想定して、開発段階から3モデルに絞って商品化しました。これは、今までずっとプロと一緒にクラブを作ってきた、ツアーステージの歴史と知見があるからこそできたことです。開発者がこれまでの経験をもとに、自信を持って作りあげたツアーステージ。それが集大成という言葉の意味するところです」

ツアーステージの長いクラブ開発の歴史のなかで、これまでに開発者たちが得たものとは具体的には何だったのか。集大成の内訳とは、どんなものなのか。

「構えやすさや打感はもちろんですが、ヘッド形状と実際の性能をうまくリンクさせることが大切です。構えたときにヘッドの見た目どおりの球を打てることが、上級者にとってクラブへの信頼につながります。ツアーステージのドライバーにはネックに調整機能を付けていますが、構えたときに違和感がないように、目立たないように徹しています。上級者がこだわる微妙なフェースアングルを調整できればいいだけなので、調整の機能は最低限でいいのです。

フェアウェイウッドは先ほども言ったとおり、小ぶりで上級者が構えやすく、球筋を操作できる性能であることが最優先です。X-FWは飛距離をヘッドの重心設定に求めるのではなく、新素材のフェースの弾きの良さによって飛ばせるモデルに仕上げました。

アイアンは、ドライバーと同様にゴルファーのニーズに合わせられるように3モデルを用意して、それぞれのモデルの性能が長所としていかされるように、ヘッドサイズ、ホーゼルの長さ、ソールのラウンドなどを細かく変えて設計してあります」

真面目に硬派なクラブを作り続けるのが、Xシリーズらしさ≫
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