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『HOT LIST JAPAN 2013』クラブ開発の背景に迫る!Vol.2(ブリヂストン編)

2013/05/29 09:00
ブリヂストンの商品開発担当の竹地隆晴氏にインタビュー

HOT LIST JAPAN 2013』で高評価を得たクラブは、どのように開発されたものなのか。企画開発の担当者へのインタビューから、メーカー側の視点を探っていく。今回取材したのは、ツアーステージのXシリーズが高い評価を得たブリヂストン。担当者によると、最新モデルはこれまでのツアーステージの集大成だという。その言葉が意味するものとは?

■ ブリヂストン『HOT LIST JAPAN 2013』受賞クラブ■

ドライバー部門:シルバー賞「TOURSTAGE X-DRIVE 709 D450
フェアウェイウッド部門:ゴールド賞「TOURSTAGE X-FW」
アイアン部門 ゴールド賞「TOURSTAGE X-BLADE 709 CB」
アイアン部門 ゴールド賞「TOURSTAGE X-BLADE 709 MC」
ウェッジ部門 シルバー賞「TOURSTAGE X-WEDGE フォージド」

自分たちがやろうとしたことが、ゴルファーに伝わった

多くのテスターから高い評価を得た「ブリヂストン ツアーステージ X-DRIVE 709 D450」

HOT LIST 2013』では、ブリヂストンの上級者向けブランドであるツアーステージXシリーズのクラブが、多くの部門でメダルを受賞した。昨年度の『HOT LIST 2012』では受賞モデルが少なく、クラブ評価の一企画とはいえ、大手メーカーとしてブリヂストンは辛酸を舐めたように思える。それに比べると今年は面目躍如、快挙とも言えそうだが、クラブの生みの親である開発担当者は、どのように考えているのか。

「たくさんの賞をいただいたのはありがたいですし、試打のコメントなどを拝見すると、ツアーステージのクラブ性能をしっかり評価していただいていると感じました。私たちが今回の新モデルでやろうとしていたことが、皆さんに伝わっていることを何より嬉しく思っています。ドライバー部門で受賞したX-DRIVE 709 D450は、同シリーズのドライバーのなかで、いちばんヘッドが大きくてオートマチックに打てるモデルです。私たち開発陣も多くのゴルファーにマッチしやすいと考えていたクラブでした。フェアウェイウッドは、上級者が扱いやすい形状と操作性で、なおかつ弾き感があって打感がいいという、開発者がまさに狙っていたところを高く評価していただきました」

アイアン部門では、ツアーステージの兄弟モデルの2つがメダルを獲得している。それも単一素材の軟鉄鍛造アイアンでゴールド賞を獲ったのは、ツアーステージだけだ。しかし、ユーティリティ部門だけは受賞に至らなかった。

「アイアンで2つもゴールド賞をいただけたことは、私を含めた開発チーム全員が凄いことだと感じています。ユーティリティの結果は残念でしたが、X-UTというモデルは小ぶりでグース系の形状という、もともと想定ユーザーを絞ったものでした。ツアーステージではGRのユーティリティが昨年度のHOT LISTで高い評価を得ていますし、新モデルはゴルファーの好みが分かれるタイプのクラブなので、仕方がないことだと思っています。けれど、一部のプロには大変評判がいいユーティリティんですよ(笑)」

ツアーステージの集大成、が意味するもの≫
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