ギアニュース

オデッセイ ダマスカスパターの人気に迫る!

2011/10/31 10:00
日本限定のダマスカスパターは、池田勇太などツアープロの間で注目を集めている

■ オデッセイ パターデザイン責任者 オースティ・ローリンソン氏にインタビュー■

Q:「数々のヒット商品を生み出したオースティ氏が考えるパターづくりのこだわりとは?」
A:「ルックス、フィーリング、パフォーマンスにこだわってパターを開発しています。ルックスに関しては、ピンタイプの伝統的なものから、ネオマレットのような革新的なものまで、プレーヤーの意見を聞きながら、形状を整えていきます。
ただし、打ちやすさ、ボールの転がりといったパフォーマンスもパターの制作において重要な要素です。ネオマレット型のパターは、ヘッドが大きくデザインの幅が広がり可能性を秘めているのですが、パターは部屋に飾るものではないので、デザインが先行しすぎないよう注意しながら進めています」

オデッセイ パターデザイン責任者 オースティ・ローリンソン氏

Q:「セイバートゥース、D・A・R・Tなど、ユニークなヘッドデザインはどこからくるのでしょうか?」
A:「ユニークなデザインをイメージしてから開発をしているのではなく、パフォーマンスを追求した結果、あのようなユニークな形状になるのです。D・A・R・Tというパターは、はじめにアライメントをどうするか決めるとき、白いラインを引いただけだったのですが、毎回ボールの中心にヒットできるようなデザインはないかと考えたのです。そこで閃いたのが、フェースに近づくにつれ、白いラインの幅を狭める形を採用することで、“ボールを射貫く”イメージをつくることができました」

ダマスカス鋼で作られたパター。2009年ヨーロッパにて限定15本で発売され、当時の価格は2,000ドルだったが、現在オークションでは破格な値段がついている

Q:「池田勇太など多くのツアープロが使用している新作のホワイト・ダマスカスパターですが、なぜレア素材の「ダマスカス鋼」を選んだのでしょうか?
A:「もともと希少価値の高いダマスカス鋼には注目していました。独特な打球音とウレタンよりも硬い感触を得ることができるからです。今回リリースしたパターでは、ダマスカス鋼(外層)、ウレタンインサート(内層)の2層構造にすることで、ソフトながらもソリッドなフィーリングが残り、距離感の合わせやすいパターに仕上がりました。その点がツアープロにも人気の秘訣なのかと思います。」

ツアーで使用率NO.1に輝くなど、多くの支持を集めているオデッセイだが、今後の商品開発において伝統的なものは打ち破っていきたいと語るオースティ氏。新しい素材やヘッド形状を採用することで、打ちやすい、新たなフィーリングを追求していくのだろう。(キャロウェイ本社/宮田卓磨)